こと子の日々の暮らし方

夫婦と猫3匹との平凡な暮らしを日記代わりに綴っています

数日の間に庭の花が入れ替わっていました。

今週初め(日曜日が週のスタートだとすると、です)から実家へ出かけていました。

母の施設入居と、少しばかりの実家の片付け。

 

入居に際して持っていくもののリストにチェックを入れながら

百貨店でもらう一番大きな紙袋に5つほど、

着替えや寝間着、その他身の回りのものを運び込み

備え付けのクローゼットに衣類を収納し、洗面台に歯磨きやハンドソープや

ティッシュなどを並べ

快適に過ごせるように部屋を整えました。

 

入居した介護付き老人ホームは全国展開している企業が経営しているのですが

実家のすぐ近くの物件はまだ作られて3年になっていないので建物もとてもきれいで

食事も施設内にある厨房で手作りされているのが入居の決め手になりました。

 

母が入居した日はたまたま6月にお誕生日を迎える入居者さんたちのお誕生日会の日で

施設での最初の食事になったお昼ご飯は

海老・キス・アナゴ他野菜などの天ぷら5種盛り

茶碗蒸し

レンコンキンピラ

お赤飯

プリン

でした。

天つゆのお出汁の匂いがとても美味しそうで

実際、食事の味にとてもうるさい母が「お料理がどれも美味しいわ」と喜んでいました。

午後三時にはおやつ

ショートケーキとコーヒー

 

母の入居のタイミング、とても良かった気がしました。

 

翌日も、「おかずが多すぎて食べきれなくて残してしまった」と言っていましたし

部屋も広くて快適、と今のところは喜んで暮らしてくれています。

 

母を無事入居させ(母には「お引っ越し」と言っています)

実家の台所などを簡単に片づけとりあえず京都に戻ってきました。

 

数日留守にしただけなのに 紫陽花はもう色が褪せて

その代わり出かける時には固い蕾だったクチナシが咲いていました。


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八重のくちなし。

とてもいい香りがして窓を開けていると家の中まで漂ってきます。

この時期の楽しみの一つ。

 

それから
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百合の花がこんなに背が高くなっていて

昨日あたりから咲き始めました。

道行く方が目を留めて「大きいですねぇ」と言ってくださいます。

 

こちらは今季最初に咲いた睡蓮

柔らかいサーモンピンクの花がかわいいです。

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なんだかまだ少し心身の疲れが取れ切っていないような。

こちらに戻ってからは最低限の家事だけやってだらだらと過ごしています。

 

おまけの話。

 

我が家の長男猫のタイガー、しばらく留守にして戻ってみたら

その夜と翌日は私とは目も合わしてくれず、いつものように顔中を痛いくらい舐めてくれず

とても冷たい態度でした……

翌々日からはいつも通り、べったりくっついて顔を舐め廻してくれていますけれども(^^;)


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新調した帯を初おろし 呉服の符牒?

朝からかなり激しい雨の今日、お茶のお稽古に出かけてきました。

先日仕立てあがってきたばかりの例の帯を締めて(*^^)v

hibinokurasikata.hatenablog.com

 

あっという間に6月もあと10日。

季節が行くのが今年はとりわけ早い、

そう感じるのは実家の母がようやく介護施設に入居する気持ちになり、

順番待ちをしていた施設から

「空きが出ました、〇〇日には入居可能です」

と連絡があったからかもしれません。

 

空きが出た、と連絡があってからの動きの速いことったら。

母のかかりつけのお医者さまに「なんだかあれよあれという間に……」と少しお話したところ、

「施設というのはそういうものですよ、向こうにしたら1日でも部屋を開けておきたくないのですからね(苦笑)」というふうに言ってくださいました。

 

とにもかくにも、母の入居日が決まりその日に向けてバタバタと動いている最中です。

本当は明日もお茶のお稽古を入れていたのですが

「お稽古行ってから実家へ向かうわ」と夫に言いますと

「そんなことしたら君が疲れてしまうから明日のお稽古は休みなさい」と言われ(*_*)

それもそうだ、とお休みすることにし、朝の家事を終えたらまた実家へ向かう予定です。

何度も何度も「もう施設に入る」「やっぱりやめる、家にいる」を何度も繰り返しての今なので今度こそ母の気が変わらないうちにサクサクと進めていかないと!

(実際、もう家での暮らしは無理なのです、いくらヘルパーさんたちが手厚く助けてくださるといっても限界がきました)

 

さて、話を今日のことに戻して。

 

朝からの雨で思ったほどには気温が上がらなかったので(湿度は高かったけれど)

当初、絽を着て行こうかと思っていたのですが今朝の気温なら、と

単衣の紅花紬を着ることにしました。

 

帯は、先に書いたように先日仕立てあがってきた帯。

 

帯揚げを選びます。

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左はさわやかな水色、右は白地に星座のような刺繍が入ったもの。

左のに決めて

帯締め

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左から 夏用のレース、真ん中はごくごく薄い灰色と水色を組んだ平(薄くて柔らかい組です)、右はくすんだ紅紫の、どちらかというと夏向きに組まれたんだろうと思える平。

乗せてみると薄桃色のレースが一番しっくりしました。

余談ながら帯締めは「これは夏に締めてはいけない」というものはないそうで基本的にはオールシーズン使えるのですが、これは夏用、という帯締めはありまして

今日のレースものなどははっきりと「夏物」です。

夏用の帯締めは組み方も涼やかなのですがその素材が麻や紙などだったりして

見た目にも使用感も夏らしいものになっています。

 

今日の組み合わせ

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着物は単衣の紅花紬 軽くて単衣の季節に毎年重宝します。

帯は膨れ織りの唐花文

帯揚げは絽の単色 帯締めは麻レース

長襦袢は麻を着て行きました。

 

ところで、先日(なんて読むんだろう?)と記事にも書いた

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これですが、

お稽古仲間に古文書や漢文を研究されている男性がいらっしゃって

その方に画像を見ていただき「どういう意味なんでしょう?」と伺ってみました。

「こんなのは初めて見ました、9文字だから漢語でもないしねぇ」と

そんな話をしていると、着物関係の会社にお勤めの若い女性が

「もしかしたら符牒じゃないですか?」
その女性、全国各地の今では作り手が少なくなってしまった織りの着物の作り手さんたちが作られた帯や着物を百貨店や小売店と繋ぐ会社にお勤めで

着物関係の商売には値段を表すのに符牒を使うの場と教えてくれました。

買い符丁(原価)、売り符丁(売値) 他にもいろいろな符牒があって

そのお店の人だけがわかるというものになっていることが多いそうです。

確かに、これなら今回のように品物が消費者の手に渡された時にうっかりつけたままにしてしまっても消費者には何のことだかわかりませんよね。

 

この符牒、どんな数字に置き換わるのでしょう。

知りたいような知りたくないような(笑)

 

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久しぶりに映画を観てきました。『ローズメイカ― 奇跡のバラ』

タイトルに魅かれて久しぶりに劇場に足を運びました。

劇場で映画を観るのはいつぶりでしょうか?

過去記事をチェックしてみたら

hibinokurasikata.hatenablog.com

この時以来でした。

7ヶ月ぶり。

コロナ禍の中ではありましたけれど7ヶ月も劇場で映画を観ないなんて

中学生ぶりくらいです。

大きなスクリーンで映画を観るのが好きで

学校帰りの寄り道を禁止されていた高校生時代もこっそり

当時、駅ビルの中に入っていた小さな名画座で古い映画を観ていました。

大学時代は今は夫になった当時の彼と毎週のように映画館でデート。

大学を卒業して業界に就職してからはほぼ毎日、仕事として映画を観る生活をしていました。

 

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先週の日曜日、早起きして夫と久しぶりに劇場へ。

座席指定の予約は前後左右一つ置きのとびとびでしたけれど

さして話題になっている作品ではないせいか場内に10名ほどがばらばらで座って鑑賞しました。

 

この作品、上映館は京都では寺町三条の映画館のみ、しかも一日の上映は早朝の1回きり。

こういう上映の仕方をする作品はすぐに上映が終了するのは目に見えていました。

夫に、「こういう作品があるから見に行こうと思っているんだけど」と話しますと

用心に用心を重ねてコロナ感染のリスクを避けた生活をしている彼が

「僕の行くわ、日曜日にしよう」と。

 

movies.shochiku.co.jp

 

経営が破綻寸前に追い込まれているローズメイカーが舞台のお話です。

大きなスクリーンに映し出される広大なバラの畑や温室は素敵でした。

 

感想は、というと

ちょっと物足りないと感じました。

新種のバラを作る過程の描き方も中途半端で人物描写も浅く薄く。

扱っている素材自体は悪くはないのに人物の描き方、バラ作りの苦労などすべてが中途半端で正直残念。

尺をもっと長くして登場人物たちの背景を描き込んでいけばもっといい作品になっただろうと思いました。

もっと欲を言えば4DXシステムを搭載したシアターでバラの香りの効果を使えていれば

どんなに素敵だったろう、と。

 

京都での上映は13日をもって終了したようです。

 

この映画を観た翌日、再び実家へ。

昨晩京都に戻ったのですが明後日にはまた実家へ向かいます。

母の、介護施設入所のための荷造りやら諸々の手続きが待っています。

 

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お願いしていた帯が仕立てあがってきました。

4月末にいつもの呉服屋さんで見かけてその場で購入した名古屋帯

hibinokurasikata.hatenablog.com

5月か6月に使うのにちょうどいい感じ、と思っていましたが

緊急事態宣言の発令で件の呉服屋さんが5月末日まで休業されていました。

もちろん、お店は休んでいても帯の仕立て屋さんは仕事をされていたでしょうけれど

お店が休みでは受け取ることはできず

6月になったら「出来上がりました」と連絡があるかな、と思っていましたら

6月8日、「仕立てあがってます」と電話がありました。

実家から京都に戻ってすぐにお店に受け取りに行きました。

 

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さわやかな印象の帯でしょう?(*^-^*)

受け取りに行った際に「この帯、6月まだ大丈夫かな?」と尋ねてみたら

「今月いっぱいはお使いになれますよ」との返事だったので次のお稽古の時に絞めてみようと思っています。

 

膨れ織りの白地に淡いブルーの唐草と紫の鉄線のような花(唐花でしょうね)が染められています。

膨れ織りというと冬の帯という風に思っていたのですが調べてみると夏帯にも膨れ織りはしばしば用いられるんですね。

 

この帯は前幅の広さを身長に合わせて広げられるように松葉に仕立てて貰いました。

開き名古屋も便利でいいのですが手先は少しかがってある方が個人的には使いやすいです。

 

さて、この帯についてきた札

画像の中にも写っていますけれど、こんな字が書かれています↓

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これ、なんて読むんでしょう?

どういう意味かご存じの方いらっしゃったらぜひ、教えてください。

ちょっと調べてみたら四文字熟語で【推本溯源】すいほんさくげん  というのがあるようですけれどそれとは違いますよねぇ?

漢語でしょうか? 一瞬、中国で織られた反物?と思いましたけど

帯の織地についていた西陣の、例の金色の織元番号が書いてある証紙を見たら

西陣の帯屋さんの番号がちゃんとついていました。

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今度この帯を買った呉服屋さんで尋ねてみましょうか……

あぁ、わからないともやもやします。

 

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着物下用にユニクロのクロップドペチコートを買ってみました。

着物を着る方の間で前から評判になっていたユニクロのエアリズムステテコ

男性用に出ているものを「着物下に便利」「正座していても膝裏がべとつかない」と

聞くにつけ、買ってみたいと思っていました。

 

暑くなり始めて

(そうそう、ユニクロのステテコ)と思い出してユニクロオンラインを覗いてみました。

以前は皆さん、男性用のステテコを利用されていたようなのですが

ユニクロさん、うわさを聞き付けたのか⁉

女性用でキュロットペチコートという名前のエアリズムのステテコっぽいものを作っていました。

商品説明には「和装にもつかえ……」 との文字が!

 

で、オンラインショップをチェックすると女性用のエアリズムペチコートがすでに

全カラー全サイズ完売……

 

遅かった……

 

来年はもっと早くチャックしないとだめだわ、と思っていましたら

数日前、メインで使っているメールアドレス宛に

「あなたが閲覧した商品がお買い得になっています」ってメールが来て

その中に なんと‼ 私が欲しかったクロップドサイズのエアリズムのペチコートも画像があるじゃないですか!

 

完売になってたのに再入荷したのかしら、とメールの画像をタップしてみたら

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ブラック・ナチュラルもすべてのサイズ在庫がありました。

また売り切れになる前に、とナチュラルを2枚ゲット。

実家から戻るとちゃんと届いていました。

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でね、試着してみたら本当にさらさらしてはきごこちがよかったので

念のためにもう一枚買っておこうとユニクロオンラインショップで

「エアリズムキュロットペチコート」で検索すると

 

???

全サイズ全カラー完売

再入荷もまた売り切れちゃったの?と思いながらよく見てみると

どうも違う商品のような感じがします。

私が買った商品はカラーはブラックとナチュラルの2色展開

完売しているのはブラックとナチュラルとベージュの3色展開でどうやらシルエットも少し違います。

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ね、こちら(完売品)のほうが少しフレアな感じでしょう?

なんだかよく違いが判らないけれどとりあえず噂のエアリズムステテコを購入することができました。

今年の夏は長襦袢の下にこのステテコと肌襦袢、その上に麻の長襦袢という組み合わせで暑さ対策の様子を見ようと思います。

 

実家から戻ってくると出かける前まだ開き始めだった紫陽花がきれいに咲き進んでいました。

 

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昼下がりには30度超えの中、お茶のお稽古へ。

梅雨の中休み?

今日も30度を超えた京都でした。

 

金曜日に続いて今日もお稽古。

金曜日のお稽古は月に一度の研究会的特別稽古(奥の点前の研究会)

今日は濃茶の点前を見ていただきました。

 

お床の軸は

「青苔日厚自無塵」

青い苔は日ごとに厚みを増すので地上には塵一つない

 

雨上がりの美しくふっくらとした苔の緑が目に浮かぶようです。

 

主菓子は水牡丹

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画像は菓子司のHPからお借りしました。

見た目に涼しく美しく、そして口に入れると本葛ののど越しの良さと上品な甘さが広がりました。

 

今日の着物は

 

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薄緑の単衣 江戸小紋(背紋なし) 角通し。

帯は八寸名古屋 博多献上のようなとてもしっかりした打ち込みの帯で

薄くて軽いけれどしっかり締まります。

帯揚げは金色と辛子色のぼかし

帯締めはいつもの、七緒通販で購入した「何にでも合う帯締め」です。

 

涼し気な色の取り合わせを、と

この組み合わせにしてみました。

実はこの帯、とても短くて幅も狭いのでふっくら体型の私には少々無理があります。

なのでお太鼓を作るときにお太鼓の中に織り上げる部分が帯締めで止まるだけの長さが取れません。

で、お太鼓の下を短く細い紐でくくり、その紐を帯の下線の内側にグイっと押し込んでいます(^^;)

 

襦袢は先日購入した麻を着ています。

本麻の絽の長襦袢を購入しました。 - こと子の日々の暮らし方

既製品なのでどうかなと思ったのですが着てみると寸法も問題なく着ることができました。

おろしたてなので生地に張りがあったのですが何度か洗濯をするとこなれてくると思います。

ただ、これまで夏に着用していた紋紗の麻の長襦袢に比べると若干生地が厚めでした。

まぁそれも洗濯を繰り返していくうちにだんだん薄くなってより着やすくなってくると思います。

 

お稽古のお仲間のお一人は今日は角だしに帯を結んでおられて

粋な感じがとても素敵でした。

伺うと、角だしは帯枕をしなくていいのでその分涼しい、と教えてくださいました。

そういう工夫もあるんだわ、と思わず納得!

ただし、角だしに帯を結ぶと乗り物に乗るときは絶対に背もたれにもたれられません。

せっかく格好よく結んだ姿がつぶれちゃうからね。

 

明日からは実家のことで少しバタバタしそうです。

雨がひどく降りませんように。 

 

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6月最初のお茶のお稽古に花織単衣で。

 昨夜からかなり激しい雨が降り、今朝も屋根を叩く雨の音で目が覚めました。

天気予報通り、とはいえ今日は6月最初のお茶のお稽古日。

昨日から何を着て行こうか考えていました。

候補はシルックのピンク色の地に小花が控えめにとんでいるものか

紅花紬、もしくは花織

今月から単衣(5月の後半も単衣を着ていましたけれども)

 

ピンクのシルックを出してみたのですが何となく今日の気分じゃなくて

次に出してみたのが灰水色の花織紬。

私は普段、着物を着るのはお茶のお稽古シーンがメインなので持っている着物はほぼやわらかもの。かた物はほんの数枚です。

そのほんの数枚のうち、単衣は紅花紬と花織です。

花織、沖縄では「はなうい」と発音するんですね。

 

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帯を2種類合わせてみました。

左は麻の染め帯、鼓が染められています。

右は正絹の五泉の絽でアザミが描かれています。

今、外を歩くとアザミの花があちこちに咲いていてまさに満開状態。

今年は色々な花が開くのがとても早い。

一方、まったく元気がなくて花をつけられずにいる季節の植物もあって

変な気候です。

ホタルブクロも我が家の庭では終わり掛けています。

 

あ、話を戻してーーーーーー

流石に絽の帯はまだ早い、(6月中旬なら帯や帯締め帯揚げなどは夏物にした方がいいと思いますけれど)で、左の麻の染め帯を締めて出かけました。

 

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帯揚げは薄い綸子 白や薄桃色、水色のグラデーション

帯締めは朱色と白のリバーシブルの平組です。

 

足袋は今シーズン初、麻の足袋にしました。

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足袋を麻に変えるだけでもずいぶん体感温度が違う気がします。

余談ですが、その昔、お稽古に着物で行くようになった初めての夏に

「麻の足袋はやっぱり涼しい!」とある大先輩の社中の先生に言いましたら

「うちの街では麻の足袋なんてはかしません」

と言われたことがあります。

その大先輩、祇園町にお住いの方(お住まいが祇園にあるというだけで素人の方ですよ)で、花街では芸舞妓さんは真夏でも麻の足袋などは履かないそうです。無粋だからかな?

 

 

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出かける直前までバタバタと家事をしていたので帰宅後に撮りました。

あちこちぐずぐずなのは目をつぶってくださいませ。

襦袢の衿も今日は前後とも全くイケてません。

何故か?

今日の着物の下、うそつき衿とうそつき袖をつけた嘘つき襦袢だからです。

私はどうも着物の下に『嘘つき』を着るのが苦手で、必ずと言っていいほど
動き回っている間にぐずぐずになって着崩れてしまうという不器用さんなんです。

お手入れが少々大変でもやっぱり普通の長襦袢を着る方が着姿が決まりやすいし

着崩れも少ない気がします。

それに手間がかからない。

袖をつけたり衿をつけて留めたりする手間を考えると半襟付けの苦痛が待っているとしても普通の長襦袢を着る方が時間も手間もずっと楽だわ、と思ってしまいます。(あくまで個人の感想です)

 

で、苦手とわかっていてなぜ嘘つきにしたかというと、ただただ

雨で湿度が高かったから。

脱いだらすぐにジャバジャバ洗いたかったんです。

私のような人のために嘘つき襦袢の着方を指導してくれるお教室はないのかしらん……

何度も練習して慣れるとうまく使いこなせるようになるんでしょうか。

 

そんなわけで(どんなわけ?)今日の着姿がぐずぐず、という言い訳をしてみました。 

 

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