朝からかなり激しい雨の今日、お茶のお稽古に出かけてきました。
先日仕立てあがってきたばかりの例の帯を締めて(*^^)v
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あっという間に6月もあと10日。
季節が行くのが今年はとりわけ早い、
そう感じるのは実家の母がようやく介護施設に入居する気持ちになり、
順番待ちをしていた施設から
「空きが出ました、〇〇日には入居可能です」
と連絡があったからかもしれません。
空きが出た、と連絡があってからの動きの速いことったら。
母のかかりつけのお医者さまに「なんだかあれよあれという間に……」と少しお話したところ、
「施設というのはそういうものですよ、向こうにしたら1日でも部屋を開けておきたくないのですからね(苦笑)」というふうに言ってくださいました。
とにもかくにも、母の入居日が決まりその日に向けてバタバタと動いている最中です。
本当は明日もお茶のお稽古を入れていたのですが
「お稽古行ってから実家へ向かうわ」と夫に言いますと
「そんなことしたら君が疲れてしまうから明日のお稽古は休みなさい」と言われ(*_*)
それもそうだ、とお休みすることにし、朝の家事を終えたらまた実家へ向かう予定です。
何度も何度も「もう施設に入る」「やっぱりやめる、家にいる」を何度も繰り返しての今なので今度こそ母の気が変わらないうちにサクサクと進めていかないと!
(実際、もう家での暮らしは無理なのです、いくらヘルパーさんたちが手厚く助けてくださるといっても限界がきました)
さて、話を今日のことに戻して。
朝からの雨で思ったほどには気温が上がらなかったので(湿度は高かったけれど)
当初、絽を着て行こうかと思っていたのですが今朝の気温なら、と
単衣の紅花紬を着ることにしました。
帯は、先に書いたように先日仕立てあがってきた帯。
帯揚げを選びます。
左はさわやかな水色、右は白地に星座のような刺繍が入ったもの。
左のに決めて
帯締めは
左から 夏用のレース、真ん中はごくごく薄い灰色と水色を組んだ平(薄くて柔らかい組です)、右はくすんだ紅紫の、どちらかというと夏向きに組まれたんだろうと思える平。
乗せてみると薄桃色のレースが一番しっくりしました。
余談ながら帯締めは「これは夏に締めてはいけない」というものはないそうで基本的にはオールシーズン使えるのですが、これは夏用、という帯締めはありまして
今日のレースものなどははっきりと「夏物」です。
夏用の帯締めは組み方も涼やかなのですがその素材が麻や紙などだったりして
見た目にも使用感も夏らしいものになっています。
今日の組み合わせ
着物は単衣の紅花紬 軽くて単衣の季節に毎年重宝します。
帯は膨れ織りの唐花文
長襦袢は麻を着て行きました。
ところで、先日(なんて読むんだろう?)と記事にも書いた
これですが、
お稽古仲間に古文書や漢文を研究されている男性がいらっしゃって
その方に画像を見ていただき「どういう意味なんでしょう?」と伺ってみました。
「こんなのは初めて見ました、9文字だから漢語でもないしねぇ」と
そんな話をしていると、着物関係の会社にお勤めの若い女性が
「もしかしたら符牒じゃないですか?」
その女性、全国各地の今では作り手が少なくなってしまった織りの着物の作り手さんたちが作られた帯や着物を百貨店や小売店と繋ぐ会社にお勤めで
着物関係の商売には値段を表すのに符牒を使うの場と教えてくれました。
買い符丁(原価)、売り符丁(売値) 他にもいろいろな符牒があって
そのお店の人だけがわかるというものになっていることが多いそうです。
確かに、これなら今回のように品物が消費者の手に渡された時にうっかりつけたままにしてしまっても消費者には何のことだかわかりませんよね。
この符牒、どんな数字に置き換わるのでしょう。
知りたいような知りたくないような(笑)