こと子の日々の暮らし方

夫婦と猫3匹との平凡な暮らしを日記代わりに綴っています

絽の茶屋辻小紋でお稽古へ、10日振りの更新です。

実家の母関係でちょっとバタバタしておりました。

気が付けば前回の更新から10日が過ぎ、その間、着物を着る機会もなかったのですが

先週、土曜日 やっと(!)お茶のお稽古に行くことができました。

 

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灰色味のある水色の絽の小紋、白で茶屋辻文様が染められています。

合わせた帯ですが説明が難しい……

太鼓柄の九寸名古屋なのですが渦巻柄部分は極薄い、ちょっとオーガンジーのような織になっていて、柄の入っていない部分は(多分)白と金色の糸を縦横に市松の凸凹が出るような織り方がしてあって光沢があります。

手触りも張りがあってざらっとした感じ。

正絹に金属糸(金糸)が織り込まれているからなんでしょうけれど不思議な艶が出ています。

 

帯揚げは白の絽で撫子の地模様

帯締めは生成色のレースです。

 

お稽古の時に、夏の着物談議になって

「昔は夏専用の帯締めなんてなかったわよねぇ」と。

 

そう、レースの帯締めなどの夏用の帯締めが売られるようになったのは案外近年のことでそれまでは帯締めは年中同じものを使えていました。

特に冠組は「一年中 使っていいのよ」というのが私たち世代の常識でした。

帯揚げも格別に夏用の物を準備しないといけないということはないと思います。

流石にシボの大きな匁の大きい帯揚げは暑苦しい印象になるので避けた方がいいでしょうけれど。

 

さて、祇園祭はこの夏も神事のみが行われていますけれども

「技術の伝承」という名目(名目なんだと思います、たぶんね)の元、

いくつかの鉾町では鉾立建てが行われてちまきや手ぬぐいなどをテントを張って販売(授与)していましたし、

お囃子も「コンチキチン」と鳴っていました。

ちょうど鉾建ての最中に美容院に出かけ、帰り道 高島屋さんに夕飯の買い物に立ち寄りましたら

地下の特選コーナーで川端道喜(かわばたどうき)さんの粽が売られているのを見かけ

最後の二つになっていたのをGET!

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川端道喜さんは室町時代からずっと毎朝、御所に天皇さんが召し上がる朝食のお餅を運んでいた、とい歴史を持つお店で、

五月の節句の頃、京都では粽と言えば川端道喜さんの、というほどなのですが

祇園祭の頃にも高島屋に品物を卸しているのです。

お値段を言うのもなんですが…… 粽5本で3,900円でございます(^^;)

さも、さすがに丁寧な作りで、本当は私は水仙粽の方が好きなのですけれど

残念ながら羊羹粽しか残っていませんでした。

もちろん羊羹粽も品のいい味で美味しくいただきました。

5本がまとめてありますので夫と2本ずつ、残りの一本は当然ながら私のおなかに収まりました。

 

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お茶のお稽古でも毎年5月の節句には主菓子に粽をいただきます。

お稽古に通い初めの初心者の方が四苦八苦して召し上がる粽ですけれども

なので、私は粽をほどくのもきれいに頂くのもいただいた後の笹を品よく片すもの得意です!えっへん(笑)

 

京都御所には代々の道喜が献上の際に毎日通った専用の門「道喜門」が今でもちゃんとありますよ。

 

同じ御所の御用達で有名な虎屋さん、東京のお店というイメージが強いかもしれませんけれど

天皇さんが「ちょっと行ってきます、すぐ戻ってきます」と江戸へ向かわれ、

一度は本当に京都に戻られ、二度目に江戸へ行かれる際に御所のご用を務めていた様々な店がそのまま京都に残って「お帰りを待っている」中、

虎屋さんは天皇さんから「ついてきてくれるか」とのお下知を賜って東へ付いていったというのは京都では皆が知っているお話です。

梅雨が明けて油照りと言われる京都の夏がやってきました。

庭の蓮や睡蓮の花を次にはご紹介します。

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