昨夜からかなり激しい雨が降り、今朝も屋根を叩く雨の音で目が覚めました。
天気予報通り、とはいえ今日は6月最初のお茶のお稽古日。
昨日から何を着て行こうか考えていました。
候補はシルックのピンク色の地に小花が控えめにとんでいるものか
紅花紬、もしくは花織
今月から単衣(5月の後半も単衣を着ていましたけれども)
ピンクのシルックを出してみたのですが何となく今日の気分じゃなくて
次に出してみたのが灰水色の花織紬。
私は普段、着物を着るのはお茶のお稽古シーンがメインなので持っている着物はほぼやわらかもの。かた物はほんの数枚です。
そのほんの数枚のうち、単衣は紅花紬と花織です。
花織、沖縄では「はなうい」と発音するんですね。
帯を2種類合わせてみました。
左は麻の染め帯、鼓が染められています。
右は正絹の五泉の絽でアザミが描かれています。
今、外を歩くとアザミの花があちこちに咲いていてまさに満開状態。
今年は色々な花が開くのがとても早い。
一方、まったく元気がなくて花をつけられずにいる季節の植物もあって
変な気候です。
ホタルブクロも我が家の庭では終わり掛けています。
あ、話を戻してーーーーーー
流石に絽の帯はまだ早い、(6月中旬なら帯や帯締め帯揚げなどは夏物にした方がいいと思いますけれど)で、左の麻の染め帯を締めて出かけました。
帯揚げは薄い綸子 白や薄桃色、水色のグラデーション
足袋は今シーズン初、麻の足袋にしました。
足袋を麻に変えるだけでもずいぶん体感温度が違う気がします。
余談ですが、その昔、お稽古に着物で行くようになった初めての夏に
「麻の足袋はやっぱり涼しい!」とある大先輩の社中の先生に言いましたら
「うちの街では麻の足袋なんてはかしません」
と言われたことがあります。
その大先輩、祇園町にお住いの方(お住まいが祇園にあるというだけで素人の方ですよ)で、花街では芸舞妓さんは真夏でも麻の足袋などは履かないそうです。無粋だからかな?
出かける直前までバタバタと家事をしていたので帰宅後に撮りました。
あちこちぐずぐずなのは目をつぶってくださいませ。
襦袢の衿も今日は前後とも全くイケてません。
何故か?
今日の着物の下、うそつき衿とうそつき袖をつけた嘘つき襦袢だからです。
私はどうも着物の下に『嘘つき』を着るのが苦手で、必ずと言っていいほど
動き回っている間にぐずぐずになって着崩れてしまうという不器用さんなんです。
お手入れが少々大変でもやっぱり普通の長襦袢を着る方が着姿が決まりやすいし
着崩れも少ない気がします。
それに手間がかからない。
袖をつけたり衿をつけて留めたりする手間を考えると半襟付けの苦痛が待っているとしても普通の長襦袢を着る方が時間も手間もずっと楽だわ、と思ってしまいます。(あくまで個人の感想です)
で、苦手とわかっていてなぜ嘘つきにしたかというと、ただただ
雨で湿度が高かったから。
脱いだらすぐにジャバジャバ洗いたかったんです。
私のような人のために嘘つき襦袢の着方を指導してくれるお教室はないのかしらん……
何度も練習して慣れるとうまく使いこなせるようになるんでしょうか。
そんなわけで(どんなわけ?)今日の着姿がぐずぐず、という言い訳をしてみました。