こと子の日々の暮らし方

夫婦と猫3匹との平凡な暮らしを日記代わりに綴っています

シネマ歌舞伎『牡丹燈籠』を観てきました。

ムーヴィックス京都で上映の月イチ歌舞伎

今月の演目は『牡丹燈籠』

2007年10月の歌舞伎座公演から。

 

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上映期間は1週間で9月11日から17日の木曜日まで。

見逃してはいけない、と初日の今日、観に行ってきました。

一日一回の上映、朝10時上映の回です。

 

 

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大好きな仁左衛門さんと玉三郎さん。

かつて孝玉コンビっていえば松竹歌舞伎のドル箱でしたけれど

年月を経て、お二人とも円熟味が増してやっぱりこのお二人、素晴らしいです。

典型的な二枚目の仁左衛門さん、中年以降、悪役を演じられる時の目つきに凄みと色っぽさが増して本当に素晴らしい。

 

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いつもの玉三郎さんとは違って、この演目では貧しい暮らしのおかみさんと、

夫をそそのかして幽霊から大枚をせしめたそのお金で裕福なお店のおかみさんになった姿を演じているのですけれど、

化粧や衣装を変えても人間味の本質の部分では少しも変わっていない女性を、

怪談ながらも可愛く可笑しく演じていらっしゃいました。

 

今は亡き三津五郎さんがこのお話の原作者、三遊亭円朝にふんして

高座で牡丹燈籠を話して聞かせるという場面があって、とても効果的で面白い演出でした。

 

一幕目の冒頭でお露さんと乳母が船に乗って夕涼みをしているシーンが出て来るのですがその船、最後は花道を下がっていくのです。

いったいどんな風に動かしているのか、

舟の中に人が入って(馬の脚のように?)動かしているのか、

すごくスムーズな動きだったのでびっくりしてしまいました。

(目を凝らしてみても引っ張っているようなロープも見えなかったので)

 

作品は155分の長いものでしたので上映途中で幕間が入りました。

着物姿でご覧になっている方も数名いらして

映画と言えども舞台を見ているような臨場感があって、

また舞台では見ることのできない着物の細部、仁左衛門さんの着ている着物の絽目まで見える、そんな楽しみ方をすることもできるのもシネマ歌舞伎のいいところだと思います。

 

来月の月イチシネマ歌舞伎の演目は

三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち

 京都は10月2日からの上映です。

 

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