こと子の日々の暮らし方

夫婦と猫3匹との平凡な暮らしを日記代わりに綴っています

祇園祭 後祭 山鉾巡行 ゲリラ豪雨の中の大船鉾

7月24日

祇園祭の後祭 山鉾巡行の日です。

前祭の巡行は山鉾合わせて23基

後祭は11基なので巡行にかかる時間も短く、

前祭りとは逆のルートを巡行して戻ります。

この日の夜には四条の御旅所にいらした三柱の神様(スサノオノミコト、クシイナダヒメノミコト、ヤハシラノミコガミ)が八坂神社にお戻りになる還幸祭、その露払いの巡行です。

 

後祭で巡行する11基のうち、鉾は2014年に復活した大船鉾のみ、

残りの10基は山です。

山のうち、南観音山・北観音山の2基は一見すると鉾の形、囃子方も乗り込んでお囃子を鳴らしながらの巡行なので鉾と見まがいやすいのですが、屋根の上に松の木が飾ってあることで「山」であることがわかります。

 

祇園祭といえば毎年、長刀鉾のお稚児さんが決まったことがニュースになりますけれど、下世話な話をすればお稚児さんを出すにはその家に数千万の費用が掛かるという事で、近年ではお稚児さんになれる年齢の子供がいて、その費用負担ができる家に話が行き、稚児を引き受けた家が両脇の禿を引き受けてくれる家に頼む、というのがお稚児さん選びの流れで、今年は元、「祇園 さゝ木」の板前として修業し、独立した「祇園にしかわ」の息子さん、禿二人のお父さんもそれぞれ祇園さゝ木から独立してお店をされている方です。 なので今年はさゝ木一門会で固められたお稚児さんと禿さんたちだったわけですね。

 

一方、綾戸國中神社(あやとくなかじんじゃ)から八坂神社まで神様をお迎えに行く稚児「駒形稚児」は毎年、綾戸國中神社の氏子の中から選ばれるそうです。

詳しくはこちら↓

www.ayatokunaka.com

 

この駒形稚児が神様を迎えに来て、神様にお神輿にお移りいただき、還りも駒形稚児がお旅所へ迎えに行き神様にお戻りいただくのですが、その神事が7月24日の夕方から夜にかけての「おかえり」と呼ばれる行事で、3基の神輿を担いで威勢よく差し上げなどを行う勇壮なさまは巡行とは違った活気あふれる雰囲気が独特です。

その神輿を担ぐお茶のお稽古仲間のお話を昨年書きました。

 

hibinokurasikata.hatenablog.com

 

さて、前置きが長くなりましたが、山鉾巡行しんがりを務める大船鉾。

復活してまだ10年という鉾です。

前祭の船鉾は神功皇后三韓征伐(この言葉はよくない言葉ですし、神功皇后は実在していないとされていますので、ここでは言い伝え通りの表現として用います)に行く際の出船。

後祭のしんがり、大船鉾は神功皇后が帰国した際の凱旋の入船を表しています。

その大船鉾の鉾町に、夫の、中高、そして大学の同期の方が住まいしていて、10年前に復活した際に粽をいただきました。

そんなご縁で今年も我が家の玄関には大船鉾の粽

 

 

粽の裏側には「四」の文字。

鉾を巡行させる鉾町の皆さんの背中にも「四」の文字。

これは大船鉾町が四条町にあるからだろうと思います。

 

で、その大船鉾なんですが、今日の巡行、河原町通り(南北を走る道)から四条通り(東西の道)に辻回しして入ってくる頃から雨が落ち始め、四条を西へ西へとお囃子とともに戻ってきて、あと十数メートルで烏丸通りに戻れる、というそのタイミングでゲリラ豪雨に襲われてしまいました。

 

 

皆さんびしょ濡れ。

大船鉾は今年、車輪を新しくしたばかりできれいな白木の、それは大きな車輪なのですが、折からの豪雨に滑ってしまうのか、鉾全体が揺れているようで、しかもなかなか進め事ができずに見ていてハラハラ。

無事に新町四条下がる(烏丸通りから数本西の通りです)の鉾町に帰った時には大きな拍手が起こっていました。

 

今年は前祭の鶏鉾の車輪が割れてやむなく巡行を中止したり、後祭の鷹山の屋根が電柱にぶつかって壊れて落下しけが人が出たり、と色々アクシデントに見舞われた巡行でしたけれど、疫病や災厄を払ってくださったことを信じて夏本番を元気で乗り切れますように。

 

おまけ

 

前回のお茶の主菓子

毎年7月最初のお稽古にはこれ

祇園社(八坂神社)の神紋 五つ割れ木瓜の焼き印が付いた鉾餅

(画像はお店からお借りしました)

 

一昨年までこの鉾餅を菓子器に寝かせて並べていたところ、一昨年、菓子司のご亭主から「立てて並べてください」と一言添えられ、それ以来このように菓子器に立てて並べるようになったわが社中(笑)

だって、菓子司から箱に入って届けられてくるときは鉾餅全部、寝かせてあったんだもの(^^;)

 

 

 

 

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