アガサ・クリスティ―のポアロシリーズと言えば、今やBBC制作のデヴィッド・スーシェ主演作品のイメージが強いのですが、
今日は劇場でケネス・ブラナー制作、監督、主演のポアロ、『ナイル殺人事件』を観てきました。
ナイル殺人事件 (2022年の映画) - Wikipedia
その第一作は「オリエント急行殺人事件」でした。
そしてそれに続く第二作が『ナイル殺人事件』
TOHOシネマズ、朝一の上映回はIMAX®デジタルシアターでした。
映像と音声の迫力はさすがのIMAX
カメラワークによっては少し酔いそうなくらいの臨場感があります。
映画館では一般的に、スクリーンを底辺にした三角の頂点になるあたりが
鑑賞するには理想的な席と言われていますけれど(そして私は席を指定する時、ふさがってさえいなければ必ずそのあたりの席にしています)IMAXシステムの劇場に関してはもう少し後ろの席で見た方がいいかもしれません。
原作はご存じ、クリスティーの「ナイルに死す」
クリスティー原作のポアロシリーズやミス・マープルのシリーズは様々な作品が映像化され、原作も多くの方が読まれているのでトリックや犯人は承知の上で見られることが多いと思います。
大学生の頃やはりこの「ナイルに死す」が映画化され当時付き合っていた夫と観に行きました。
この時のポアロ役はピーター・ユスティノフ
この作品を皮切りにその後10年間、映画やテレビ映画版でポアロを演じています。
当時はポアロと言えばユスティノフでした。
そういえば、クリスティ原作「鏡は横にひび割れて」を映画化作品、
アンジェラ・ランズベリーがミス・マープルを、エリザベス・テイラーがセントメアリーミードの邸宅を購入し引っ越してくる大女優役を演じた『クリスタル殺人事件』というのが、やはり私の大学時代に劇場公開されたのですが、あれは本当にひどい邦題のつけ方でした。
当時、田中康夫氏の『なんとなく、クリスタル』という小説がブームになっていて
そのブームに乗っかっただけの、意味のない邦題だったんです。
映画自体は悪いものではなかったのに、邦題のつけ方で安っぽい印象だけが残るという哀しい作品になってしまいました。(あくまで個人の感想です)
ネタバレとまではいかなと思いますが、2022年版『ナイル殺人事件』
ほんの少し感想を。
まずポアロの背景(イギリスに来て探偵になるまでの)が原作ともこれまでのどの映像作品とも違った設定になっていました。
登場人物やその職業、人間関係も原作とは違った設定になっていて
殺される(?)人数も違っていました。
まぁあれだけ有名な原作で、何度も映像化されているものを、今また映画化する、と言うのですから原作とは違った脚本にするのも仕方ないということなのでしょうね。
かくいう私も
(ケネス・ブラナーはナイルに死すをどう肉付けして料理したのかな?)と言う気持ちで今日、観に行きました。
着物で行こうかとも思ったのですが、自転車でひとっ走り(笑)、なので無理でした。