佐保姫って?
春の女神です。
平城京の東にあるという佐保山に宿る神霊
お茶の世界では茶杓の銘などに使われます。
3月になって(茶の季節では)梅の花が終わり、桃や桜を連想させるお道具を使う季節になっています。
今日のお稽古、
お棚は私のお稽古している流派独自の棚、蛤棚
桐木地で、一枚の四角い板を、蛤形にくり抜いて天板とし、その残りを客付の側面に立て、勝手付を竹の一本柱とした小棚です。
安定が悪そうに見えて実はしっかりしたお棚です。
勝手付の竹の節から出た枝(お好みで木くぎを打ってある蛤棚もあります)には
柄杓を掛けたり、杓がかかっていない点前の最中には濃茶点前では仕覆の緒を掛けたりします。
本日の着物
留紺色の地に桜の花と手毬の飛び柄小紋
私の中ではこの着物は何となく「夜の桜」のイメージなのですが
一昨日、ピンクの着物を着たばかりなのでメリハリをつけたくて今日は少し重い色目の着物にしてみました。
帯は2月にも締めたばかりの薄桃色の地に貝や手毬、桜の花びらが織り出された九寸名古屋。
帯締めはやはり2月にこの帯を締めた時に合わせた内記組の変わり亀甲
(この帯締めの組み方の名前はブログのお友達が教えてくださいました)
そしてひそかな楽しみは八掛
はい! 八掛も桜が舞っています。
表地の地色の補色になる辛子色です。
歩くとこの辛子色がひらりひらりと見えてちょっと楽しいです。
本日のお菓子もひちぎりでした。
菓子司のHPから。
ピンク(土台)…練り切り・粒あん
白(土台)……….練り切り・こしあん
みどり(土台)...こなし・白こしあん
毎年、お稽古場にはこの菓子司さんが3色取り交ぜて持ってこられるので
お客役で座っていると自分のところにどの色のひちぎりが運ばれてくるのかも楽しみの一つです。
ちなみに、こなしと練り切りの違いって?
私の印象では「こなし」のほうが練りきりよりむっちりした感じ。
練りきりはこなしよりも柔らかくて甘みが強い。
で、ネットで調べて見ましたら
小麦粉がつなぎなのが『こなし』
求肥がつなぎなのが『練り切り』
なのだそうです。
関西では「練り切り」のことも『こなし』って呼んでる気がします……
さてと。
今週の金曜日は以前からすごく楽しみにしていたイベントが待っています。
それまでにやらなきゃいけない仕事(3月いっぱいまで、本年度は自治会長なのです、年度末で雑事や引継ぎ資料作りやら、けっこう面倒な作業が多い)をサクサクとやって、心置きなくお出かけしたいと思っています。