今更ですが、今夜 ケネス・ブラナーが監督・主演する
『オリエント急行殺人事件』をデジタル配信版で観ました。
一昨年、劇場公開されたときに見に行こうかどうしようか迷った作品でした。
迷った、というのは、私にとってのポアロのイメージが
あまりにもテレビシリーズのデヴィット・スーシェで刷り込まれていたからでした。
昔、ずっと若かったころ、アルバート・フィニーがポアロを演じた『オリエント急行殺人事件』を劇場で観ました。
ピーター・ユスティノフも何本も映画でポアロを演じていてそのほとんどの作品を見ているのですが
個人的な気持ちとしてはやはり私の中でのポアロはデヴィット・スーシェ以外にはしっくりこなくて、大好きなジョニー・デップが出演していることも分かっていても
それでも劇場で観るのをためらった作品です。
オリエント急行殺人事件はあまりにも有名なアガサ・クリスティの小説で
ストーリーもほぼ分かっているわけで。
ケネス・ブラナーは監督としても俳優さんとしても才能ある人だと思いますけれど
やはりポアロとしてみるのに違和感をぬぐい切れませんでした。
(あくまで個人の感想です、ごめんなさい)
けれど、ポアロのイメージの違和感は別にして、
何人かの好きな俳優さんが演じていてそれは面白く楽しめました。
ジュディ・デンチは相変わらずうまいし、ミシュエル・ファイファーは今もとてもきれいで ジョニー・デップのあくの強い役柄もぴったり。
CGが使えなかった昔の作品と比べると舞台となる背景のスケールの大きさと
サウンドの迫力も時代を感じました。
この作品、ラストのシーンで次の映画化に向けてのセリフがあって
その次回作『ナイル殺人事件』は今製作されているそうで
日本公開は今年の秋の予定だそうです。