9月末から何となく忙しくバタバタと過ごしていたのですが、
10月に入ってからというもの、いつになくスケジュールが立て込んで
ほぼ毎日、家を留守にしているような状態でした。
茶道の社中のお役目を1つ済ませることができてやっと、ほっと一息ついているところです。
そんな日常の中、10月19日・土曜日 平安神宮において孝明天皇御鎮座記念祭と献茶式が執り行われました。
平安神宮には平安遷都をされた、平安京最初の天皇である桓武天皇と、最後の天皇である孝明天皇がお祭りされています。
数多ある神社仏閣の中でも平安神宮の歴史はごく浅く、平安遷都1100年を記念しての明治28年の創建です。
毎年10月19日に行われる孝明天皇御鎮座記念祭とそれに伴うお献茶ですが
今年は一日中、雨がひどく降ったり、少し小雨になったり、という中で行われました。
昨年はコロナ以降、最初に行われたお献茶式で藪ノ内さんが担当でしたが
とても気持ちよく晴れ、さわやかな秋のお天気だったと記憶しています。
自宅を出る時にはどんよりと曇ってはいましたが雨は落ちてこず、
でも、利休さんの教えに従って「降らずとも雨支度」で雨コートと少し大きめの折りたたみ傘をバッグに、足元は晴雨兼用の草履で出かけました。
お献茶を伴うお茶会では下足番や荷物預かり・お茶碗洗いなど担当されるプロの集団がいて(もしかして京都だけ?)
その方たちもコロナでお茶会が行われていない間は仕事がなくて難渋されたという話を伺いました。
そんな裏方さんに草履と荷物を預けて、お扇子と懐紙と袱紗を懐中し、袂にハンカチを知れてお席を回りました。
薄灰色地に花丸紋が飛んでいる付け下げ
袷を着て出かけたのですが雨のせいで湿度が高く、お茶室はエアコンが入っていたのですがそれでも蒸し暑かったです。
帯は金地に大小の菊紋が金と銀の糸で、そして少し濃い金で瑞雲が織りだしてある袋帯。
割合に薄い帯なのでこの帯を選んだのですが久しぶりの袋帯は重く感じますね。
帯まわり
帯締めは引き締め色を使いたくてこげ茶の平にしました。
この日、お献茶式のほかに、拝復席と、副席が二か所、合計三か所でお菓子とお菓子、それに点心席もありました。
いずれのお席も秋らしい風情の名残りの花がお床に。
点心は丁寧に作られたかわいい品々と、お出汁の香りがごちそうの椀物。
久しぶりのお茶会、雨だったのは少し残念でしたけれど、ご一緒したお仲間と楽しく席を回ることができました。