急に気温が上がって、「春うらら」を通り越して夏日になりましたね。
今日は着物で歩いていると暑くて汗が出ました。
3月末日の今日は茶道のお稽古日で午前中(のお稽古は午後2時までとなっています)、点前の稽古して、お茶も主菓子と干菓子で二服いただきました。
今月は『透木釜』と言って、釜の胴に羽が付いているものを用います。
(透木釜を何月に使うのかはお流儀によっても違っていて、私がお稽古している流派では3月・透木釜、4月は釣り釜に旅箪笥で野点の風情をお茶室に持ち込みます)
↑こういう姿のお釜です。
炉を大方塞ぐように用いる釜なので湯が沸くのが早く茶室全体の室温が上がるのも早いように思います。
(透木釜を何月に使うのかはお流儀によっても違っていて、私がお稽古している流派では3月・透木釜、4月は釣り釜に旅箪笥で野点の風情をお茶室に持ち込みます)
で、今日のように急に気温が上がって、このお釜の傍でお点前していると、
暑い!
着物の振りに忍ばせたハンカチで額にジワリと滲んでくる汗を拭きたかったです。
そんな今日の着物の取り合わせ。
淡い水色の色無地。
紋は入っていません。
白生地に宝尽くしや青海波、橘、七宝つなぎの模様が地紋として織られていて、その文様のいくつかには銀糸で刺繍が上から掛かっています。
なので角度によって、キラキラと光って見えたりもする色無地です。
フラッシュの加減で色が飛んでしまっていますが、過去の画像です。
八掛もちょっとこだわって同じく宝尽くしの柄のものをつけてもらっています。
帯は白地に、桃色・青・紫・薄茶色で桜の花の模様の九寸名古屋。
ごく薄い帯芯が入っているので結びやすいのですが、帯芯が柔らかいとお太鼓の形がピシッと決まらないのです↷。
帯まわりは
薄桜色の綸子の帯揚げ、桜の花びらの地紋が入っています。
帯締めは七緒のオンラインショップで購入した「なんにでもあう帯締め」
なんにでも会う、は誇大広告ですが、この帯にはしっくりとあってくれているように思います。
さて、
午前のお稽古が終わって帰り支度をしていると、お稽古仲間が
「こと子さん、今日、急ぐ?」と声をかけてくれました。
取り立てて急いでいない、とお返事すると
「お茶券2枚あるんだけどご一緒しない?」と平安神宮の神苑のお茶室、澄心亭(ちょうしんてい)の観桜茶会に誘ってくれました。
やった!嬉しい。
で、さっそく二人で平安神宮へ。
平安神宮は海外からの観光客でいっぱい。
おまけに岡崎の神宮への参道、応天門前では『京都さくらよさこい』というイベントが開催されていて、もう、人・人・人。
神苑の中のしだれ桜
まだもう一息でした。
澄心亭では 1席、寄り付きで待たせていただき、ご案内いただきました。
裏千家・今日案さんのお席。
他流なのでお道具を拝見するのも一つ一つが興味深く、私のお稽古している流派との作法の違いなども楽しく、「気軽に楽しめるお茶席」の言葉通りの時間を過ごさせていただきました。
裏千家さんの観桜茶会の主菓子。
鶴屋義信製で銘「観桜」
かわいらしくおいしいお菓子でした。