気が付けば1週間近くが過ぎてしまおうとしているのですが
先週末はとても緊張し、かつ、幸せな時間を過ごすことができました。
私がお稽古するお茶の流儀の代名詞にもなっているお茶室への入室をお許しいただきました。
一畳台目 実際に中に入るまではどんなに狭く感じるんだろう、と思っていたのですが
いざ入ってみると想像していたのとは違って、
むしろ、(一畳ってこんなに広く感じるんだ)と思いました。
一般的なお茶室よりも、もう一つ小さな躙り口(にじりぐち・お茶室に入るための小さな入口、身を低くして頭を下げてにじって入るのでそういう名前がついています)を
体を小さくして入るとその躙り口の小ささから、ある種の開放感のようなものを感じるお茶室でした。
一畳台目は利休さんが無駄をすべて切り落として作ったとされるお茶室です。
流儀の代名詞にもなっているそのお茶室に入る前には
流派の祖、利休さんをお祀りしてある御祖堂に入り、お詣りをいたしました。
初釜などでも入ることが許されない家元の中にあるお茶室、その全体を見学させていただいたのは初めてでした。
手入れの行き届いた苔や路地に埋め込んである菊炭の美しいこと。
お家元が
「これから新春に向けて庭に敷き松葉を敷いたり竹を新しくしたりと
忙しい時期を迎える、とお話ししてくださいました。
一服いただいて家元を後にし、そのまま近くの楽美術館へ出かけました。
何度目かの楽美術館。
あら? 今日は着物じゃなかったの?
はい、洋服で出かけました。
この日、朝から一つ、用があり、そのままの姿でお邪魔しました。
私は楽美術館の所蔵する、初代長次郎の作った『二彩獅子』がとても好きで
このお獅子に会いたくて楽美術館に何度かお邪魔しています。
画像はお借りしました。
楽家歴代の作られたお茶碗などを拝見し、帰り際にお手洗いをお借りしたら
手洗いで画像撮ったりしたら、何か怪しげな盗撮でもしてるんじゃないかと勘違いされそうで、思わず水道の水を流してスマホのシャッター音を消しました。
この赤い花が付いた植物、何ていう名前でしたっけ?
お分かりの方がいらしたら是非、コメントで教えてください。
(追記:もしかしてウキツリボクの開いていない状態でしょうか?)
今年もあと15日余り。
昨年秋頃から新居の候補地を探し始め、方々見て回って、ここ!という場所が見つかったのが今年の初め。
それから施工してくれる業者さん何社かと面談し、工務店が決まってからは
キッチン関係の設備を選び、コンセントやスイッチの一期目から、壁や床、照明やカーテン、その他諸々、決めないといけないことがいっぱいありすぎて、途中、
(壁紙一つ決めるのにもこんなに迷うなんて……)とへこたれそうになった時期もありました。
9月の引っ越し後も、エクステリアや庭の土の搬入など落ち着かない暮らしぶりでしたけれど、過ぎてみればあっという間の一年でした。
一番の心配だった猫たちもすっかり今の家の暮らしに慣れて
まるで最初からこの家で暮らしてきたかのような落ち着きぶりです。
これから12月後半に向かって、
お招きいただいているお茶事、通常のお茶のお稽古、お稽古場の大掃除、
何より、お茶のお役目の大仕事が一つ、
そして大晦日には除夜釜にお声がけ頂いています。
忙しいけれど楽しみな歳暮を過ごしています。