先週末、お稽古仲間のお茶室にお邪魔して楽しい時間を過ごさせていただいたことを記事にしました。
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およそ2時間ほどお茶会でおもてなししてくださったのですが、
その際、テーマである祇園祭の、内側にいる人にしかわからない興味深いお話を聞かせて貰ったり、お茶室を作った時の工夫や職人さんたちとのせめぎ合い(笑)や
諸々、お話は尽きなかったのですが、
お茶室を作ろうと思ったのは、とお薄も頂き終わり、
場の空気が砕けた雰囲気になった時に、茶室の主が話し始められました。
このお茶室の主は40代そこそこの男性(多分。私は人の年齢の検討をつけるのがすごく下手です、もっとお若いかも)
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実は、コロナが広がり始めた頃に父が突然倒れて、
心筋梗塞だったんですけど、コロナ禍だったので入院・手術の間も
立ち合いもできず、お医者さんからは「覚悟しておいてください」と言われて
何の心の準備も出来ていないままに、無事を祈るしかできませんでした。
幸い、父の生命力とお医者さんのおかげで、嘘のように回復出来て今は元気にしています。
父が倒れたことで心労があったんでしょう、母も同じ時期に体調を崩し、
一時は車椅子でないと動けない、原因不明の状態になりました。
父が倒れて手術室に入っている間、家族の待合室でいろんなことを考えました。
その中で、一番に思ったのは、
僕は長年お茶をやってきて、少しは人さんに教えたりもしているのに
父にも母にもお茶を点てて呑んでもらったことが無い、という事でした。
今更ながら、後悔の気持ちでいっぱいになって、
父が生き延びる事が出来たらお茶室を作って点てたお茶を飲んでもらおう、と
神様に、なんとか実現させてください、と祈りました。
祈りが通じて父は命を取り留め、僕はどんな苦労をしても茶室を作る、と決心して
専門の方にお願いしながら、茶室に使う桟や天井の板に竹を巻いたり
壁を塗ったり、出来るところはすべて自分の手で仕上げ、
茶室が完成した時に、両親と姉を一番に招待してお茶を点て、飲んでもらいました。
足を悪くした母や、高齢の父のために、躙り口だけではなくて貴人口もつけました。
コロナの中で材料をそろえるのも難しかったんですけど、
こうして自分の茶室を作る事が出来て、これからの自分の茶の道を考えるきっかけにもなりました。
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こんな風な話をしてくれました。
なんかね、お話を聞いていて、胸がいっぱいになりました。
お茶室の主は、普段のお稽古の時もとても真面目できちんとした方です。
ゆっくりとした時間を過ごし、ではお暇を、と退席する時も
そういう経緯で作られたお茶室、と話を聞いていたので
躙り口をくぐりながら、感慨深いものがありました。
先週末は、土曜日にこのお茶会、日曜日にはお稽古。
月曜は実家へ向かい叔父や叔母に近況報告、翌 火曜日の朝、退院する母の手続きなどのために病院へ。
その後、指定難病の更新のために役所へ行き、終わるとすぐに京都に戻りました。
そして水曜日には友人から声を掛けてもらっていた義妹さんの着物を見せて貰いに出かけ、お昼は友人とランチ。
なんだかバタバタした週の始まりだったのですけれど、木・金はゆっくり掃除などが出来ました。
昨日、何食べた?
はい、ステーキ食べました。
お肉の到来物があったので。
胆のうを摘出して脂っこいものが苦手になった私には
サシが入った上等なお肉過ぎてちょっと多かった……
サーロインステーキ アスパラとしめじのソテーを添えて
トマト・ミョウガ・きゅうり・生姜 甘酢漬け
オクラの塩昆布和え
白桃
画像が無いのが寂しいので昨日の夕食載せてみました(笑)