11月6日。
お茶のお稽古に伺ったら炉が開いていました。
11月に入って、宗匠宅のお茶室でのお稽古はすでに何度か行われているのですが
私にとっては今日が「炉開きのお席」
お床には、毎年、炉開きの時期に必ずかかる宗匠宅の家宝ともいえる掛け軸。
宗匠の御祖父様(初代)が茶家として初めて茶室を披かれた時に、当時の大徳寺の管長さんが求めに応じて書かれたもので、大徳寺の開山、大東国師の遺誡が書かれた大きな掛物です。
このお軸を拝見すると(あぁ、今年も炉が開かれたんだわ)としみじみとした気持ちになります。
炉開きの時期の主菓子はお善哉と決まっています。
砂糖が貴重品だった昔は、お善哉が贅沢な物、頂くとありがたい気持ちになる甘い物だったんですね。
お善哉を美味しくいただき、その後、まったりと濃いお濃茶をいただきました。
コロナ以降、濃茶は一碗を回し飲みすることは無くなり、大きめの片口(宗匠が濃茶用に考案され、弟子の陶芸家さんが作られたもの)で人数分練ったお茶を客一人一人にそれぞれ椀に注ぎ分け、お出しするようになっています。
11月の炉開きの心浮き立つお茶室でした。
今日の着物は引き染め
淡い紫から夕焼けのあかね雲のような色に染められています。
それにしても、私の紫好きったら……(^^;)
数えたことはないですが手持ちの着物のうち、8割方は紫系統かもしれません。
以前にこの着物を着た時の記事に反物のことや染のこと、
染の柄の名称など書いていますのでリンクしてみます。
良かったらこちらも読んでみてくださると嬉しいです。
hibinokurasikata.hatenablog.com
昨年の12月にはこの着物に白の帯を合わせていました。
今日の帯は川島織物
銀鼠色の地に、金と銀で、短冊や植物の柄が織り出されています。
帯締めは海老茶色に白が組まれた平。
今日は宗匠のお稽古場で頂いたお善哉ですが
11月2日の夜には我が家でも小豆を煮てお善哉を作りました。
お餅が大きすぎて品のないお善哉になっちゃった。
でも美味しかったです。