今日は今年最後の利休忌で、大徳寺・聚光院(利休さんの菩提寺でお墓も院内の墓所にあります)で法要が営まれました。
本来、利休忌の法要は毎月28日にあるのですが
12月は暮れも押し詰まるという事で早めに行われます。
三千家の始祖、利休さんの祥月命日は旧暦2月28日、
なので毎月28日には聚光院本堂で法要が執り行われます。
各月、三千家まわり持ち。
私がお稽古している流派は3月・6月・9月、そして12月を担当。
法要に伴う添え釜は私のお稽古する流派では聚光院であるのですが
他流派はそれぞれ大徳寺内の塔頭のいずれかでお席を掛けられているようです。
聚光院には三畳茶室の閑隠席(かんいんせき)と、四畳の桝床席(ますどこせき)があり、以前は閑隠席でお茶をいただいていました。
近年は閑隠席は立ち入りを禁止されているので千住博さんの描かれた「滝」の襖絵のある広間で立礼卓でのお席になっています。
ちょうど今、聚光院では普段は京都国立博物館に寄託している、国宝・狩野永徳の本堂の障壁画が里帰りしていて、今日の法要もその障壁画に囲まれた本堂で行われました。
(画像はお借りしました)
上の画像の中央のふすまを開けるとその奥に聚光院のご本尊・釈迦如来像と並んで
開山の笑嶺宗訢像や、開基の三好義継の像、そして千利休の像は祀られています。
法要の後はそれぞれのお像の前で手を合わせお焼香をさせていただくので、その際にはこの襖の奥へ入ることができます。
お茶の一席目に間に合うように、と家を出るつもりをしていましたら
中途半端に間際の時間に夫の父の弟さん(義叔父90才)から先に亡くなった義叔母の納骨の件で電話があり、その電話が思いがけず長くなってしまって、
お仲間との待ち合わせ時間が迫ってきて、着物を着る時間が10分余りしかなくなってしまいました。
大慌てで着ると碌なことはないですね、着物も帯もぐちゃぐちゃです。
出かける前はギリギリで余裕が無かったので帰宅してから撮りました。
着物は、伊勢型紙の道具彫師で人間国宝の中村勇二郎の最晩年の作、
宇治・平等院の梵鐘に鋳出されている文様をモチーフにしている江戸小紋です。
hibinokurasikata.hatenablog.com
↑こちらと同じ着物です。
帯は塩瀬、金茶色の地に丸に様々な吉祥紋と観世水文様、帯芯が柔らかくて
しっかり締めるのが難しい帯です。
本当は袋帯を締めて出かける予定が、なにせ時間との勝負だったので
帯の棚の上の方にあったこの帯を手に取って、えいやッと締めて出かけました。
なのでぐちゃぐちゃ(;_;)
帯締めは赤茶の冠組
気が付けば今年もあと3週間になってしまいました。
年末に向けて、やるべきお仕事が迫ってきているので少し落ち着きません。