こと子の日々の暮らし方

夫婦と猫3匹との平凡な暮らしを日記代わりに綴っています

令和6年 初稽古

先週末からの3連休、私がお稽古する茶道の社中では初稽古が行われました。

今年は「初釜」ではなく「初稽古」

昨年、お身内にご不幸があり、今は喪中の宗匠

けれどコロナ規制が解けて初のお正月なので何もしないのは弟子の皆が物足りないだろうとお気遣いくださって、「初稽古」としてコロナ前同様の祝いの席を設けてくださいました。

 

初日の着物

 

薄桃色の地に歳寒三友の絵付けがされた訪問着。

私のお気に入りの一枚で、昨年の家元の初釜の際にもこの着物を着ています。

その時には唐織で鳳凰の柄の帯を締めているのですが

この度は黒地に宝尽くしの帯を合わせてみました。

 

帯揚げはお正月恒例になってしまっている、金で宝尽くしの刺繍の入ったもの

帯締めは、これまたお正月恒例、金糸の入ったちょっと贅沢感のある平

 

 

初稽古、初日の午前のお席に入れていただきました。

本来のお茶事とは順は違いますが、濃茶・薄茶と回って、最後に懐石。

濃茶席と薄茶席はそれぞれ10名ずつほどが交互に入れ替わりで席入りします。

薄茶席に先に入る組、濃茶席に先に入る組、それぞれお席が終わると

薄茶席に入っていた組は濃茶席へ、濃茶の組みは薄茶席へ、そうやって20名がうまく席を回って、最後の懐石の席は全員でワイワイと楽しく、というのが私が稽古する社中の初釜・初稽古のやり方です。

 

安定の美味しさの懐石

懐石のメインともいうべき椀物

このほかに、お酒や黒豆、他、いろいろと饗されます。

 

これを、1日の午前と午後、で3日間続くのですが、そうすると

約10名一組が一日に4組、で3日間で120名ほどが参加することになります。

 

初日の午前中、お席入りさせていただき午後は水屋担当、

2日目は一日中水屋担当、

 

2日目の着物

束ね熨斗の柄の訪問着

帯は、本来の着物の意匠としては片輪車という柄なのですが

私の稽古する流派ではこの柄を「源氏車」と呼んで、

家元にあるお茶室の一つに、この源氏車を大きな襖紙一面に描かれたお好みのお茶室があり、源氏車といえば官休庵、の柄行きです。

帯揚げは薄水色の鹿の子絞り、

帯締めは色と薄灰色が市松柄に組まれた平。

 

 

 

で、今年は3日目には伺えませんでした。

 

というのも、昨年、クリスマスの頃に施設から連絡があり、

母の顎が外れ、すぐに往診の歯科医にはめてもらったけれど

歯科医の話では一度顎が外れると外れやすくなり、何度も外れる可能性が高い、

年末年始の訪問歯科医休業の期間中は日赤の口腔外科の救急へ行くことになるので

連絡があったら通院付き添いにすぐに来てほしい、ということになっていました。

 

パーキンソン病の患者は顎が外れやすくなることがあるそうなのですが

近頃の母はしっかりとした固いものを食べることがなく

食事の量も減ってしまって、エンシュアという医療用の栄養食品で栄養を補っています。

そうすると噛むことが減ってしまい、それに伴って顎の骨を支える筋肉もやせてしまってしっかりと顎を支えることができなくなり、顎が外れる、ということが起きるようです。

顎が外れたまま時間が経過するとはまりにくくなってしまうらしく、すぐに顎をもとの位置に戻すことが必須だそうです。

 

で、初稽古の3日目、祝日で医療機関がお休みのタイミングで

また母が不調になり、急遽、医療機関を受診するために出かけなくてはならなくなりました。

 

そんなわけで今年は初稽古2日間の参加でした。

 

 

 

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