こと子の日々の暮らし方

夫婦と猫3匹との平凡な暮らしを日記代わりに綴っています

歳寒三友の訪問着でお家元の初釜へ。

昨夜から降り始めた雨、夜半にはかなり激しい雨音がしていて

せっかくの御家元の初釜なのにちょっと恨めしい気持ちでした。

 

ですが、天気予報を信用して、昨日の夜に支度をする際に、

羽織ものは雨コート、足元は雨草履、と雨の支度をしておきました。

 

今朝、目が覚めてカーテンを開けてみると空はどんよりしているものの、雨はだいぶマシになっていました。

 

身支度をしていると、急に雨足が激しくなって窓をたたきつけたり、

また小降りになったり、で何とも変なお天気です。

 

化粧をして着物を着始めると、暑い……

 

ワンピースタイプの肌襦袢の上に、袷の長襦袢

最近は長襦袢も単衣仕立ての袖無双がほとんどになっていますよね。

単衣の長襦袢はお手入れも楽で気軽に着る事が出来るので普段は重宝しているのですけれど、

毎年、初釜の際、私は袷の長襦袢を着ることにしています。

真冬の1月、防寒の意味ももちろんあるのですが、

正式な、冬の長襦袢、袷の長襦袢を身に纏うと、なんとなく背筋が伸びてシャンとする気がするのです。

 

家元初釜に伺った今日の着物。

 

 

淡い桃色の地に歳寒三友の柄が染められた訪問着。

この着物、ブログ記事で確認してみたら以前に着たのは2019年でした。

4年振りの出番で着物も外の空気を吸って喜んでいるかもしれません。

 

帯は茶に金糸が織り込まれた地に鳳凰の唐織。

太鼓柄の袋帯ですが前帯もお太鼓になる部分も豪華な柄が織り出されているので

太鼓柄の洒落袋と言うよりはもう少し格の高い帯としてしめる事が出来る帯だと思います。

 

 

帯揚げはレモン色と甕覗き色のぼかしで七宝の柄の縮緬

帯締めは金糸にプラチナの織り込まれた変わり平組。

 

 

 

家元玄関で。

雨で湿度が高く髪の納まりが悪くなりそうだったのでオイルで落ち着かせ、耳にかけてみました。

 

薄茶席・濃茶席・点心席(福引の後、お弁当をいただく)をまわって

いるうちに雨も上がって晴れ間が見えてきました。

濃茶席ではお家元が練ってくださった濃茶を嶋台で頂きました。

練られている最中から何とも言えないお茶の良い香りがして、

口に含むと馥郁として、濃茶独特の服加減。

 

御家元が、「濃茶は一人分だけ練っても美味しくないんや」と仰りながら

「たっぷりと多めになってるけどな」と、それこそたっぷりなお茶を練ってくださいました。

昨年末からの喜寿の祝いの連会をこなされての初釜にもかかわらず

お疲れのご様子もなく、にこやかにお話しくださって楽しいお席でした。

 

時節柄、今年の家元の初釜も懐石は無しで、お弁当をいただいて帰りました。

福引・点心の会場には干支の兎の香合や飾り物が所狭しと並べられ、

あちこちのお寺や神社からの祝いの品や縁起物を拝見するのもお正月ならでは。

 

 

初釜の帰り道、ご一緒したお仲間とイタリアンのお店でパスタランチをしたので

このお弁当は夕食に頂きました。

 

 

お昼に食べたパスタ。

ゴルゴンゾーラのクリームソースペンネ

 

楽しい時は時間の過ぎるのがあっという間。

華やかな寿ぎの空気を胸に抱えての帰路でした。

 

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