当地、5月と言えば頭に浮かぶのは葵祭。
葵祭と言えば、5月15日の賀茂祭(あの、有名な、斎王代をはじめとする行幸)をイメージしますけれど、
夏の祇園祭が7月1日の神事に始まり、31日の神事で終わるのと同様、
5月1日、上賀茂神社で行われる、競馬会足汰式(くらべうまえあしぞろえしき)で始まります。
他にも連日のように神事が行われます。
15日の行幸は見物の方が大勢、見物席も設けられる、いわばメインイベントです。
前置きが長くなりましたが、
本日、5月9日は神事の一つ、下鴨神社でのお献茶祭が執り行われました。
三千家が年ごとに回り持ちするお献茶ですが、
三年振り(お席はなくてもお家元がご奉仕されるお献茶祭だけはコロナの間も執り行われていました)にお献茶に伴ってお茶席が設けられた今年、
ありがたいことに、お当番は私がお稽古する流派で、
素晴らしいお天気の中、出かけてまいりました。
久しぶりに袖を通した薄桃色の訪問着
帯は黒地に花菱(?)の柄の袋帯です。
帯揚げは薄緑にオレンジのぼかしが入ったお気に入り。
帯締めは緑と銀が表裏になった平。
実は、最初、この訪問着に、淡い黄色や紫、オレンジが小さな菱におられた河合織物の袋帯を合わせようと思っていたのですが、なんだか全体の印象がぼやけるような気がしていたところ、
ブログのお友達がお茶会でお召しになったお着物と帯の画像を見せていただいて
それがとても素敵だったので真似してこの帯に急遽変更しました。
そのブログのお友達の帯と、私のこの帯が、なんだか似てたんです。
拝服席の主菓子は唐衣、副席の主菓子は青嵐。
青紅葉の形、さわやかな色合いに、葛の口触りが、気温がグンと上がった今日の日に
格別美味しかったです。
拝副席の受付で見せていただいた、お下がりの二葉葵
我が家にも二葉葵の鉢があるのですが、このような、見事につややかな大きな葉に育てるのはなかなか難しいです。
点心席は下鴨茶寮で。
二階の席からは庭の青紅葉と赤く色づいた紅葉。
新緑が、それは美しかったです。
点心のお弁当、どれも美味!
二席回って、点心をいただいて帰りのバスに乗ったらまだ午後1時でした。
下鴨神社には私の友人が製作に参加したステンドグラスが飾られた会館があります。
あぁ、それにしても今日は楽しい時間を過ごす事が出来ました。
母が入院して以来、ずっとスマホを肌身離さず、ドキドキしながら過ごしているのですが
流石に今日はお席に入っている間はスマホも荷物と一緒にお預けして
久しぶりのお茶会を堪能してまいりました。