こと子の日々の暮らし方

夫婦と猫3匹との平凡な暮らしを日記代わりに綴っています

辛子色の結城で上巳の節句のお稽古へ

日曜日は3月3日 上巳の節句、お雛祭りでした。

雛飾りって、関東と関西では男雛の位置が右と左で違っているのはご存じですか?

関西では向かって右側に男雛を飾ります。

天子は南面す  これは古来、日本では唐に倣って左が上位と考えられていたためで、

実際には明治以前に天皇と皇后がお二人並ばれるということはほぼなかったでしょうけれど、明治以降、西洋に倣って男性が女性の右側に立つ(もちろん座るときも)ようになったので関東のお雛飾りは男雛が向かって左側、

関西では昔ながらの飾り方をしている、というわけですね。

ちなみに、西洋では男性は左手で女性を守りながら右手に剣を持って戦ったからだとか。

お雛様の飾り方一つにも色んなことが見えてきて面白いですね。

 

桃の節句というのに私のこの日の取り合わせはちっとも節句に因んでいなくて

 

 

からし色の結城紬を着て出かけました。

お茶のお稽古の日には柔らか物を着るようにしているのですが

(点前をするとき、紬のようなカタモノの着物だと袖がゆるりと垂れてくれなくて

 茶入れや棗に乗せた茶杓に当たって大事なお道具を落としてしまったりしますのでね)

この日は点前のお稽古予約は取っていなくて、見学・水屋手伝いの日でしたので

紬で出かけました。

紬の着物は枚数は多く持っていないのですが、着る機会が少ない(買い物や気軽な食事会など)ので、お茶のお稽古の見学の時などにも着るようにしています。

 

この結城には辛子色の反対色に近い江戸紫色の八掛をつけています。

ふとした時に見えるこの八掛の紫がお気に入りです。

 

帯は塩瀬 八掛の色に合わせて紫の地色に春の野の草花の様子が描かれている九寸名古屋です。

 

帯まわりは

 

帯揚げは若草色に白で菱の染めが入った綸子

帯締めは一見乳白色に見えるごく薄い灰色

 

上巳の節句のこの日、主菓子は恒例のひちぎりでした。

ひちぎり 引千切 昔、宮中でお餅を引きちぎって餡などをのせて召し上がっていたそうで、その形を模して台になっている部分を引きちぎったような形にしてある生菓子です。

 

お茶のお稽古をしていると色々と楽しみがありますけれど、季節のお菓子をいただくのも大きな楽しみの一つ。

丁寧な仕事をしている菓子司のお菓子をいただいていると口が奢ってしまって困ることもありますけれど(汗)

 

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