日曜日は2月2回目のお稽古日。
朝はいいお天気だったけれど、天気予報では午後から時々雨、となっていたのでお稽古バッグに折り畳み雨傘を入れて、晴雨兼用の草履をはいて出かけました。
どっしりと重い、とろりとした綸子の小紋。
画像では「ピンク!」という風に見えますけれど、少しオレンジがかかったような虹色の地に、オレンジ・黄色・水色・白などの線がゆらゆらと描かれています。
綸子の着物は着付けがしにくいと思うようになりました。
私が娘の頃は縮緬と同じくらい綸子の着物が多かったように記憶しているのですが
最近は綸子は珍しいような気がします。
やっぱり着付けや扱いが厄介だからでしょうか?
帯は1月にも用いた、「元は振袖の袖だった」作り帯。
着物の地色に合わせて選んでみました。
一応、柄付けが 松・梅・桜 になっているのでいいことにして。
というのも、実はこの日は黒地に白の型染の小紋を着ていくつもりで前夜に箪笥から出して衣紋掛けにかけ、帯もその着物に合いそうなものを支度していたのですが
日曜日の朝になって(なんだかこの着物の気分じゃないわ)という気分になったので
急遽、この虹色の着物を引っ張り出して、帯・帯揚げ・帯締めを差し替えました。
で、時間がない!と慌てて気つけて出かけたら
なんと1時間勘違いしていて、いつもお稽古に入る予定にしている時間の1時間前に宗匠宅に到着してしまいました。
お稽古は何時に行って何時までいようとも自由なので朝から稽古終いまで一日お稽古場にいる方もいらっしゃいます。
帯まわりは
空色に薄紅で梅の絞りが飛び柄で入っている帯揚げに
薄桃色の冠組の帯締めにしました。
この画像だと着物の地色や描かれた線描がよくわかります。
この日、午後からはお稽古仲間と出かける約束をしていました。
烏丸一条西入 とらやさんの一条店のギャラリーでお稽古仲間の方が関係する展示会をされていたので拝見しに行ってきました。
この鎧や装束に使われている絹糸は1000年前の平安時代のものを
蚕から育てて染色などすべて当時のままに復元されたもので、その活動をしているのがお稽古仲間で創業元禄元年(1688年)の西陣織の老舗の、今は息子さんに代を譲って会長になられている方。
小石丸などの蚕の養蚕から始まって糸を染色するところまでを映像にしたドキュメンタリー映画の準備も進行中だそうです。
なんのお約束もなくギャラリーに伺ったのですが、たまたま党のご本人がいらして
珍しい蚕の話や古来の染色技法の話など詳しく解説していただいて新しく知ることの多い展示会でした。
お稽古終わりに伺ったのでギャラリー展示を見る前に虎屋の店内で遅いお昼を。
2月のお食事はお赤飯とにゅう麵のお吸い物、それに黒豆・しば漬け・すぐきの3点。
おなかがすいていたので完食いたしました。