とにもかくにも、無事に3日間の初釜お水屋のお勤めを終える事が出来、ホッとしているところです。
この三日間、中日の2日目の午後に自らもお席に入らせていただき、
初日から拝見しているお茶室・設い・お道具組 とはいえ
やはり連座する皆様とのお席は見方が違うのか、華やかで楽しく感動でいっぱいでした。
今年の初釜、昨年同様、懐石はなくお土産にお弁当をお持ち帰りいただくということで、お水屋はゆっくりと過ごさせていただきました。
三日目の着物
浅縹(あさはなだ)色 茶屋辻模様、背に一つ紋 訪問着
義母の和箪笥にあった着物で、譲り受けて裄だけ出しました。
身幅が私には少し小さいのですが何とか着る事が出来るギリギリのサイズ感です。
併せた帯は、クリームの地色で一重蔓花兎紋の唐織の袋帯。
うさぎ年の今年にぴったりかと思い、三日間のうちいずれか一日はこの帯を、と考えていたところ、一番しっくり沿ってくれそうなのが最終日に着たこの訪問着でした。
帯揚げは撫子色、華鬘文様の綸子唐織
帯締めは白と緑が市松に組まれた平。
この帯締めは少し伸縮性があってとても結びやすいです。
初釜初日に、社中のお仲間で、かつては京都でご一緒にお稽古されていて
今は鎌倉にお住いの方がお水屋見舞いのお菓子をお持ちくださいました。
京都へ来られる際には必ずお手製のお菓子をお持ちくださる方です。
今年頂いたのは
きれいな青のきんとん。
朝一番のお席に鎌倉から来られたので、きっと夜半から起きて作ってくださったのだろうと思います。
本当にきれいなきんとん
初日の朝のお席は水屋もバタバタとしていて、ゆっくりとお話しすることが叶わず、
ご挨拶しただけで、この目に鮮やかな青の色は何で出来ているのか、伺うタイミングが無かったのがとても残念です。
とても美味しく頂戴しました。
初釜の三日目には、1月6日の記事に書いた、伊賀の窯元の彼女も来て
「岩合光昭の世界ネコ歩き」見たわよ、と話しをしました。
「あの撮影、三日間の密着で、使われたのあれだけやってん」と不服そうにほっぺた吹きらませていました。
もちろん、冗談でほっぺた膨らませているのですけれど、
それを聞いた宗匠が「猫が主役ですからね」とたしなめていらっしゃいました。(それも、冗談返し)
番組で紹介された猫、小雪ちゃんと小雪ちゃんの産んだ赤ちゃん、それはかわいかったです。
二匹の赤ちゃんネコが転がるように部屋の中を駆けている様子に、
いっしょに番組を見ていた夫も「かっわいいなぁ~」と目を細めていました。
毎年のことながら、普段はお稽古で顔を合わす機会がなかなかない全国の社中のお仲間と久しぶりに会って言葉を交わせる楽しさ、嬉しさも華やかな初釜ならでは。
さて、今週木曜日、12日からはお家元の初釜が始まります。
何を着て行こうか、嬉しい悩みがまた一つ。