この日は三千家でまわり持ちで法要が行われます。
臨済宗、大徳寺派の大本山、大徳寺は寺内外に多くの塔頭を持ち、
戦国大名で名の残っている武将のほとんどの墓所がそれぞれの塔頭にあるお寺です。
利休が秀吉から切腹を命じられるきっかけになった説もある利休等身大の木造が祀られている山門、金毛閣がある事でも有名です。
その開山忌では寺内のすべての塔頭のご住職が集まり、法堂で2時間かけて法要が行われるのですが、法要の間は一切の出入りは禁止、堂内を大勢のご住職たちがぐるぐるとまわりながらお経を唱えられる様子は一度は拝見する値打ちがあります。
三千家のまわり持ちなので私のお稽古している流派の担当は3年に一度。
ですが、どの流派の担当でも、お献茶に添う拝服席は聚光院・副席は総見院、と決まっています。
こんなご時世なのでコロナ以前なら大広間で頂けていた点心はなく、代わりにお弁当のお土産をいただけました。
ご町内のお寺なので家からは夫と二人、徒歩で。
着物は背に一つ紋の色無地 いったい何枚持ってるの、と言われそうな好きすぎる紫
この色無地は地紋に「御所の秋」という名前が付いているようで反物の端にそう染められていました。
袖口から襦袢が覗いています(;´Д`)
帯は「衣笠鹿苑」とタレの裏側に入っています。
俗にいう金閣寺のことですね。
金閣寺は同じ禅宗でも相国寺の院外塔頭(銀閣寺も同じく)なので
大徳寺の開山忌に結んでいくのはどうなの?とも思ったのですが
あえて金閣が織り出されているところをお太鼓に出さないようにして、色合い重視で絞めて行きました。
帯揚げは淡い黄色や水色がぼかし染めになっている唐織。
帯締めはチョコーレート色に黄色がポイントで組まれた平組。
朝一番の席に入らせていただけたので2席回って帰宅してもまだ11時前でした。
お昼になるのを待っていただいてきたお弁当でお昼ご飯。
夫はこれでは物足りそうにしていたので即席のお味噌汁を付けました。
明日の祝日は雨になりそうとの予報。
明日も着物で出かける予定なので少し気がかりです。