手持ちの着物の中で、(これは絶対、自分には似合わない)というこのが数枚あります。
柄が可愛くなりすぎて、もう着るのが憚られる、とか
色目が派手すぎる、と言う理由で若い方にお譲りするか、繰り回しできそうなものは道中着や帯などに作り替えたりもできますけれど、
ここで言う、(これは絶対、自分には似合わない)は、全身を包みこむ着物の色目が原因です。
一時期、パーソナルカラー診断と言うものが流行っていて
私も百貨店のファッションアドバイザーさんに診断してもらったことがあります。
私のパーソナルカラーはwinter
winterの人に似あうカラーチャートを見せて貰ったら
私の好きな色ばかりでした。
人間って、無意識のうちに自分の似合う色を好きになるのでしょうか。
(これは絶対、自分には似合わない)
手持ちの着物の中でこの言葉に該当する第一位は↓この、夏の紋紗の色無地です。
なぜこの着物を買おうと思ったのか、よく覚えていないのですが
多分、紋紗の織の美しさに目がいって買ってしまったんだろうと思います。
購入を検討している時に、反物を体に巻き巻きして見ているのと、着物に仕立てあがっていざ纏ってみうのとではかなり印象が変わるような気がします。
けれども、この着物を手に入れた頃は、若い勢い(と言ってもおそらく40代になっていたと思いますが)で着ていたのですが
顔の印象がぼやけてくるお年頃になった今では、もう力ずくでねじ伏せて着る、と言うことはできなくなってしまいました。
顏もぼやけて、着物の色もぼやけてる、では全体の印象がもう全く残念なことに。
で、以前からこの着物は染め変えてしまおうと思っていたのですが
他にもお手入れや洗い張りして仕立て替えてもらいたい着物があったり、
つい買ってしまう帯があったりして、夏に1度着るか着ないか、の、この紋紗の色無地は後回し、後回し、になっていました。
先日、和箪笥の整理をしたついでに
「悉皆屋さんにお願いする」グループの棚のこの着物に目が留まり、
あぁ、もうこの勢いで悉皆屋さんに持って行ってしまおう!と、
他にお手入れ(汗抜きやプレス、染み抜きなど)の必要な着物たちと一緒にお願いしに行ってきました。
悉皆屋さんと相談して、まずは抜染し、色の抜け具合を見てからどんな色に染め変えるかを相談する、と言うことになりました。
手持ちの夏の薄物着物の色合いを頭の中で思い浮かべながら
どんな色に変えようか、まだ思案をしています。
上手く色がきれいに抜けて、思うような色に染め変えることができる、となったら
パーソナルカラーのチャートの中にあるカラーのうちから選んでみようかな、と考えたりしています。