今日は月に一度の研究会。
奥の点前をご指導いただく日でした。
午前中、割と気温が高かったのに午後からは空気がひんやりして
花冷えといった感じでした。
今日の着物は
銀色と鼠色と緑で染められたような色無地
ずっと江戸小紋かな、と思っていたのですがどうも色無地のカテゴリに入るきもののようです。
地紋と微妙な染め色のせいで室内と屋外、動きによっても色の感じが違ってみえる、
ちょっと不思議な色の着物です。
生地のアップ画面です、やっぱり一風変わった江戸小紋でしょうか?
うーーん、わからない……
実は私には色目が似合わなくて(上の画像はちょっと色が飛んでしまってますが)、なかなか出番がない可哀そうな着物なんです。
手放すことも考えたのですが(もう少し年を重ねたら着こなせるかも……)との思いで手元に置いています。
帯は若草色の地に花菱の唐織の開き名古屋帯にしました。
と、こちら
帯揚げはピンクにすると地味な着物と帯の取り合わせから浮いてしまいそうだったのでくすんだオレンジ色にし、
帯締めは帯揚げと同系色にすると全体があまりにも平坦な感じになりそうだったので白の冠組にしてみました。
帯揚げ・帯締めはどれも帯の中の柄の色から取って試してみたのですが
奥のお稽古でなかったらもっと冒険してみても面白かったかな、と思いました。
桜から紅葉までは帯付き(羽織ものをなにも着ないこと)でOK、とよく言われますけれど、やはり乗り物に乗ることを考えると帯を保護したいという気持ちから
真夏以外は羽織ものをちゃくよすることが多いです。
今日は元は羽織だったものを道中着に仕立て直したもの。
以前にも書いたことがありますが私は羽織が苦手で。
帯と帯締めと羽織紐の組み合わせやバランスが
自分で納得できるようには着こなせないのと
お茶の場面では羽織を用いることがないので自然と羽織の数が減り、
残った羽織も次々と羽織ものに姿を変えていく、というシステムが出来上がってしまっているわけです。
元は羽織だったので背に一つ紋が入っていました。
「道中着に仕立て替えてほしい」といつもの悉皆屋さんにお願いしたら
「紋が入ってますしねぇ うーーん、 まぁええか、 ええことにしときましょ」
と一応、ゆるーいダメ出しと共に引き受けてくれました。
紋は取らないでそのまま道中着に仕立てて貰いました。
毎年、今頃の時期に重宝する1枚になっています。
お稽古場の近くの神社のお堀のイチハツ、
今年はやはりずいぶん早くに咲き始めていました。