きもの雑誌の『きものSalon』
その秋冬号をパラパラとめくっていたら【黒留袖 新フォーマルのすすめ】 という特集が組まれていて
黒地の訪問着や留袖が数ページにわたって掲載されていました。
それが、どれもこれもとても素敵でため息が出てしまいました。
古典的な文様から伝統柄をモダンに配置したものなど
どれも素敵。
↑の右側の訪問着は着こなすのが難しそうです。
ずっと以前は黒の着物は冠婚葬祭の時以外はなんだか敷居が高くて
着る勇気がなかったのですが
年を重ねて、黒い着物がすごく着たくなりました。
普段のお稽古や街歩きなどに着られる黒地に飛び柄の小紋が欲しい、とずっと思い続けていて、でもある日、お稽古に出向いたら一番の仲良しのお稽古友達が
黒地に控えめな小さな丸紋が飛んでいる小紋を着ていて
内心(あっ!もう私は黒の小紋だめやん)とちょっとショックを(勝手に!・苦笑)受けました。
だって、同じような黒地に飛び柄の小紋着てお稽古に行ったらその方はまねされたようであまりいい気持じゃないでしょうから。
私の今の手持ちの中で黒地の着物は1枚きり。
この訪問着だけです。
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この訪問着は宝尽くしの柄がかなりかなりの面積で描かれているので
着る時を選びます。
それに結構目立つ着物なので一度この着物を着てお目にかかった方はきっと
(あぁ、あの時着てた訪問着ね)と記憶に残っているでしょうから出番の少ない訪問着です。
夏の絽で限りなく黒に近い紫の物が一枚、
それに従妹のところへ送ったメダカと流水柄が絵羽のように染められている黒地の浴衣。
↑これは袖部分です。
「こんな浴衣、いる?」とLINEした時の画像が残っていました。
この浴衣、お気に入りだったんですけど、どうして従妹のところへ行くことになったかというと、ある年の祇園祭の宵々山にこの浴衣を着てバスに乗ったところ
同じバスの中に全く同じ浴衣を着た若い女性がいて、何とも気まずい思いをしたからなのです。
同じ路線のバスに乗っているということはこれからも会う機会があるかもしれな人なわけで、それを思うと(もうこの浴衣は手放そう)と思いました。
お気に入りだったんですけどねぇ……
でもきっと、私よりもその若いお嬢さんのほうが何倍も気が悪かったでしょうね、
(えっ⁉おばさんと同じ浴衣⁉)って思ったに違いないですもん。
あぁ、黒地の着物が欲しい……