こと子の日々の暮らし方

夫婦と猫3匹との平凡な暮らしを日記代わりに綴っています

女郎花色の単衣でお稽古に

 

台風一過のさわやかな、というわけにはいかなかった関西地方。

朝夕はずいぶん過ごしやすくなりましたけれど日中はまだまだ「暑いね」という言葉をつい口にしてしまいます。

 

今日は午前中、お茶のお稽古へ。

お稽古場に着いた時には下足箱に草履を入れるところがないほどの人数で

広間のお茶室がひとごこち付くまで寄り付きで待たせていただきました。

 

本日の着物は

 

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単衣、女郎花(おみなえし)色の色無地

お稽古に着て出かけたのですがこの単衣色無地には背に一つ紋が入れてあります。

縫い紋なのでお稽古のようなカジュアルな場面にも、ちょっとしたお席のお手伝いの時にもいいかな、と入れたのですが

「ちょっとしたお席の手伝い」はコロナで全くなくなっています(;_;)

以前はね、デパートの美術サロンで陶芸家の方が展示会をされる時などに設けられるお呈茶席のお手伝いをさせていただいたり、ということも年に数回あったのでそういう時にぴったりの着物だったんですけれど当分そういう場面での着用はなさそうです。

 

帯は塩瀬、観世水に菊の刺繍帯です。

帯揚げは抹茶色の飛び絞りの縮緬

帯締めは両面使えるもので片面は抹茶色の縁に紫が組んであり

もう一面はこの縁に使われている紫一色になっています。

 

今日、お稽古でお茶室に正座していた時に後ろの見学席(机に椅子で一段高い感じになっています、お茶室の外の廊下のようになっている部分)に座っていた男性に

「素敵な帯ですね、長艸ですか?」と、若干笑いを含んだ声で話しかけられました。

 

その方、生粋の京男でまだお若いのですが様々なことに造詣が深く、いつも感心させられてしまうのですが、

今日の「長艸ですか?」は明らかにウィットを含んだ声色でした。

その声色にすぐにピン!ときました。

 

先日、NHKで放送された

「みやこびと 極上の遊び ~京都 春から夏へ~ ふたたび」

を彼も観たんだわ。

 

本当の京都人(上京・中京・下京に100年以上前から住んでいる方々)の

優雅な遊びを紹介する番組だったのですけれど

コロナで十分な取材ができなかったのか、この番組の元になっている以前に放送された番組を比べると内容が希薄で前回のVTRを所々に使われていて

前回ナレーションをされた中村吉右衛門さんが現在病気療養中ということもあって

今回はNHKの女性看板アナのナレーションだったのも消化不良の要因の一つ。

 

長艸さんのお宅での夏のお茶会遊びのシーンで

床の掛け花入れの魚籠を、なんと!「さかなかご」とナレーションされていました。

魚籠 びく ですよね?

 

台本にフリガナが付いていなかったのか、そもそも製作スタッフに茶道の心得がある人がいなかったのかもしれませんけれど

 

お稽古場では

「長艸ですか?」のその一言で

その場にいたお仲間が口々に

「さかなかご」って言ってましたよね、だの、

「お菓子の浜土産(はまづと)、口に運ぶまではいいけどあれは大きな口を開けないと食べにくいのに食べてるところまで映すのはねぇ」と、

まぁ出るわ出るわ。

 

おおこわ(笑)

〆の言葉は

「これやから京都の人ってイケズって言われる」  でした(゜-゜)


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