金曜日に続いて昨日も、本来なら濃茶に特化したお稽古がある予定の日でした。
濃茶に特化した日のお稽古を見てくださる先生は
私の所属している社中の中では一番(と言っていいくらいの)ベテランの先生で、
ご自身も宗匠のお稽古にお出になりながら代稽古もお勤めになってご指導くださいます。
ところが大阪に外出自粛要請が出た関係で急遽、土曜日の濃茶の稽古は中止になりました。
ご指導くださる先生がそちら方面から来てくださる、というのがその理由です。
残念ですけれども仕方がありません。
そして今日、京都のお弟子中心にお稽古がありました。
先日、奥の点前をお稽古しているメンバーでの口切のお稽古があったのですが
今日はお社中で希望する者が集まって
一人が口切の所作・段取りを行いながら宗匠が解説して下さり
それを皆で見学する、というお稽古です。
そもそも口切とは?
お茶壺に詰められた詰め茶と碾茶の説明から始まって
すべての所作を宗匠の解説付きで見学し、皆で順番にお茶を挽き
その挽いたばかりのお茶をいただく、というところまでおよそ4時間、
内容の濃い、大変勉強になる時間でした。
私も皆さまとご一緒に参加させていただき、
めったに経験できない口切の茶事の、亭主側の、そして客側の作法を
今年は2度3度と経験させていただくという、幸運な年でした。
そんな今日の着物は
櫨染(はじぞめ)色の結城紬(母からは本結城と聞いていますけれど証紙がないので
はっきりしたことはわかりません)
軽くて、着るとふんわりと暖かくて
八掛に大好きな紫を使ってあるところが気に入っている一枚です。
ただ、母が着ていた古い物なので裄の寸法が短く
画像を見ると長襦袢が覗いてしまっています(*_*;
着ている間は袖をチョイチョイっと引っ張ってごまかしごまかししているのですが
この着物もそろそろ解いて仕立て直ししてもらわないといけないです。
帯は小紋着尺から仕立てた花喰い鳥
どこに鳥が?
お太鼓には出てきていません、前帯の袖に隠れるあたりに花喰い鳥がいるんですけど(^^;
わかりませんね。
帯揚げは白地にくすんだ緑の梅柄の飛び絞り
帯締めは空五倍子色( うつぶしいろ)の冠組にしました。
今日、いただいた主菓子
はて?
どうやっていただきましょう。
食べてしまうのがかわいそうなほどかわいらしい冬の風情でした。