12月20日
全国高校駅伝で我が家から一番近い大路は主要コースになっていて
午前の女子・午後の男子とそれぞれ選手たちが走り抜けていく間、通行規制がかかります。
その合間をぬってタクシーをお願いしお稽古に行ってきました。
(考えてみたらこんな日は洋服で自転車に乗って行けばよかったのでした・汗)
午前の最後になんとか滑り込めたので薄茶の点前を見ていただきました。
引き染めの小紋(色無地とも訪問着?とも言われたりしますけれど、小紋かな、と思っています)
引き染め
以下、きもの用語大全からの引用です。
【読み:ひきぞめ】
染めの技法のひとつで、刷毛を引いて染めることから「引き染め」と呼ばれます。歴史的に見る染色の原点は浸染ですが、生地に糊防染して模様を染色する方法が発達すると、浸染では不都合となり、引き染めが考案されました。
引き染めは、反物の端を張り木で挟み、伸子で引き伸ばして張るように広げます。そして「引き刷毛」と呼ばれる専用の刷毛に染料を含ませて、一気に染めていきます。広い面積を染色できるという利点がありますが、気象条件や気温や湿度、布の高低差などによる染料の偏りで染めむらができることもある難しい染め方です。豊富な経験と染料に関する知識などが必要とされます。
引き染めの特徴は刷毛跡にあるといわれます。染めの端を見ると、波打ち際のようなにじんだ形ができているといいます。
この引き染めは着尺反物に『黄金糸』の証紙がついていました。
豊旗雲と言う染め模様、
下前には引き染め師さんの銘と落款が入っています。
黄金糸は群馬県の一部で天蚕を改良した黄金色の糸を吐く蚕からとる純国産の絹糸だそうです。
元々野生の蚕が吐く糸の繭は純白ではなく
その種によって色がついているそうで、
黄金の繭を作る蚕は黄色い糸を吐く特性を持った天蚕を改良し育てているのだそうです。
大変な手間のかかる飼育方法だという話を以前、茶道の勉強会にお招きした専門家の方の講演会で伺ったことがありました。
その黄金糸、後染めの反物ですがよりがかかったような織り方がされているので生地に少し厚みがあります。
意識して着付けないと胸元やおはしょりがピシッと決まらずちょっとぶかぶかしてしまうのでいつもよりは気をつけて伊達締めを締めました。
帯は地に小さな無数の菊の花が織り出され、
その中に雪輪の模様と、所々菊の花に色が挿してある西陣織
帯揚げは薄桃色の綸子
帯締は渡敬
左右で白と黄色の2色になった丸組です。
気がつけば令和2年も残すところあと10日になってしまいました。
年末の諸々、まだ何もやってません(・_・;
いったいどうなることやら。