北風が吹いていきなり冬がやってきたような寒さだった11月18日。
この日はある程度上級のお稽古をしているメンバーが集まる月に一度の
唐物(茶道の点前の一つ・唐物、つまり中国渡りの貴重な道具を使っての点前)以上のお稽古日でした。
前日確認した天気予報通り、風が冷たくて時折雨もぱらつくお天気でした。
何を着て出かけようか、少し迷って、
先週の日曜日に続いて絞りの着物にしようかなとも思ったのですが
雨が降りそうな空模様、絞りの着物に雨は大敵。
で、どっしりと厚みのあって着ているととても暖かい着物にしました。
引き染という技法で染められた、小紋とも色無地ともとれる着物です。
この着物、黄金糸という純国産の金色の繭から作られた糸で織られた反物に引き染という技法で染められています。
黄金糸は普通の繭から取れる糸に比べると少し強いのでしょうか?
触ったり着たりするとどっしりと丈夫で厚みがあるような感覚がします。
で、暖かい。
↑ 黄金糸です(画像はお借りしました)
染め色は私の好きな紫からのグラデーション。
合わせる帯を迷ったのですが、無難に白の地に雪輪、
その雪輪の中に花びらのような小さな模様が散らされている九寸名古屋にしました。
帯揚げは薄い水色で氷割れ文に刺繍で花束のような模様が入った縮緬。
帯締めは柿色と紫が表裏になっている平組。
お稽古を終わって外に出ると5時少し前でもう薄暗くなりかけていました。
同じ夕方でも秋冬の、日が暮れるのが早い時期は何となく気ぜわしく感じて
帰宅の足も急ぎがちになります。
夕食は今季一番の冷え込みだったので、支度が簡単な鍋にしようと
頭の中で冷蔵庫にある野菜を思い出しながら
(白菜があるし、おネギも大丈夫。ほうれん草ときのこも数種類あるし……)
で、しゃぶしゃぶ用の豚肉と骨付きぶつ切りの鶏肉を買って帰りました。