今日は本年最後の研究会
七事式の一つ、茶カブキのお稽古でした。
お稽古場に入ると宗匠から、「執筆をやりなさい」とのご指示。
あぁ、悪筆なのに。
点前のタイミングで硯箱の紐を解き墨を擦り始め
「本茶差し上げます」の亭主の言葉をきっかけに茶カブキの記を書き始めます。
お客5名の名前が揃うように緊張しました。
書き始めると「小さい字ですね」と宗匠からお声がかかり
「こう見えて実は気が小さいんです」と冗談で返しました(^-^;
お客役の5名の方々、皆様口々に「難しいわぁ」とつぶやきながらお茶の銘が書かれた名乗り紙を千切り折据に入れられています。
お詰めから渡された折据から名乗り紙を出し、記録紙に筆で書き記していくのですが
この時点ではお客役と同様、私も正解はわからないので服された方の答えを見ながら興味津々。
皆様が飲み終えられ亭主役から小棗の蓋裏に書かれたお茶の銘を見せていただき
正解を記録紙に書き込みます。
全正解の方はいらっしゃらず、三名がそれぞれ一つずつ当てられていました。
記録紙(茶カブキの記)は正解された中で一番の上客(今日のお稽古ではお次客さん)が持ち帰られました。
私が書いたみっともない筆文字がどなたかの手に渡るなんて(涙)申し訳ない気持ちになります。
でもとても楽しいお稽古でした。
そもそも七事式のそれぞれって「お遊び」なので楽しいのが当たり前なんですよね。
さて、そんな今日の着物
11月の社中のお茶会にも着たすみれ色の江戸小紋、角通し。
帯は白地にうっすらと箔で雪輪、その雪輪の中に花びら模様が極控えめに飛んでいる西陣織の九寸名古屋。
帯締めは上下に紫の糸が配され中央部分が抹茶色の平組。裏面は紫一色になっています。
オミクロン株がこれからどうなっていくのか、抑え込めるのか、年末年始に第六波がやってきてしまう最悪の事態になってしまうのか、
京都へ来られる観光の方が日々増えてきているのが目に見えてわかります。
来年の年始もお家元の初釜は会席なしで稽古始として行われることに決まったようです。
それに習って「来年は会席もありますからね」とおっしゃっていた我がお稽古場も
人数を絞って会席なしのお稽古始だけとなりました。
何とか無事に年末年始を過ごせますように、と願わずにはいられません。(もちろん、年末年始以外も無事で、との気持ちです)