義両親が施設に入ると決心してから1年近く、
色々なところに見学に行き、ああでもない こうでもない となかなか思うように
事が運ばず、ようやく義父(義両親夫婦はすべてのことに義父に決定権があり義母の意見は取り上げられることはありません、今でいう「モラハラ」な義父です)が納得する施設が見つかって契約をしたのがこの夏のこと。
それから施設で使う小さめの冷蔵庫やら電子レンジ、ティファールのポットなど
様々なものを購入して搬入し、あとは本人たちが入居すればいい、という段階で
今住んでいる家の荷物の片付けを「他人を家に入れたくない、自分たちでやる」と義父が譲らず、いったいいつになったら入居できるのか、
夫は業を煮やし、家の片付けなんてしなくていい、必要なものだけ持ってとりあえず入居し、後は業者任せにしなければ高齢者二人で一軒の家が片付くわけがない、と
何度も何度も義父に言っていたのですが、
今朝、とうとう義父が
「施設にはいかない、キャンセルしてこの家でこのまま暮らす」と連絡してきました。
認知症の症状が徐々にひどくなってきているのですが
本人はそれを受け入れられず、自分はしっかりしている、周りにとやかく言われたくない!の一点張りで
とうとう、今朝の電話で
「お前に迷惑はかけない、世話になるつもりはない!」との言葉に
夫は激怒、電話をたたきつけて切った後、夫の血圧がかなり上がっているようでした。
電話でのやり取りを横で聞いていた私はハラハラ。
夫をなだめ、とりあえず契約している施設に連絡して義父が何を言ってきても
とりあえずこちらへ連絡をくれるように、とお願いをして
夫にはすぐに実家へ行って義両親と(というよりも義父と)落ち着いてよく話し合って
なんとか翻意してもらうように話してくるように送り出しました。
義父は若い頃からとても頭の良い人なのですが自尊心もとても高く
ちょっと扱いにくい人で義母や夫兄弟は常に義父の顔色を見ながら生活していたような家庭でした。
そんな父も年齢的な問題で認知症と足腰の弱さがあり
最近は何かあるとすぐに我が家に電話をかけてくるようになっていたので
少しは人に頼ることをしてくれるようになった、周りの者の意見を聞き入れるようになってくれた、と
そんなここまでの道のりだったのです。
いったいどうなることやら……
頭から湯気が出ているような状態で実家に向かった夫が今頃
実家で義父とどんな話をしているのか、家で待っていてもどうも落ち着かない私です。
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さて、
今年、コロナで全国に緊急事態宣言が出される少し前、
本当にギリギリのタイミングで
私がお稽古させていただいている流派の
全国のお社中さま向けに発行されている季刊誌の撮影がありました。
宗匠から「季刊誌用の点前を」と仰せがありおこがましいとは思いつつも
お役を務めさせていただきました。
(↑誌面の一部です)
紙面には映画のコマ落としのように点前の様子が細かく画像で紹介され、それぞれの画像の横に点前の手順、注意点などが書かれています。
この撮影の後、学校などが休校措置を取り、全国に緊急事態宣言が発出されたので
この撮影も掲載されることはないと思っておりましたら
この度の号に掲載されていたので驚きました。
夫が帰ってきてどんな報告があるかわかりませんけれど
盆点前で一碗 点ててもらって落ち着いてもらおうと思います。