雨の中のお稽古日でした。
家を出る頃は少し小雨だったのですがお稽古をしていると
茶室に響く雨の音。
障子を開け、ガラス窓越しに見える路地の苔や木々の美しいこと。
思わずしばらく見入ってしまました。
色がぼんやりして(私には似合わないなぁ)の茶屋辻の絽の小紋
どんな帯を合わせようかと考えて
当初思っていた黒地に赤で露芝が織り出された絽の名古屋帯を当ててみたら
予想に反してまったく着物の色目と沿わず……
羅のざっくりとした薄いコーラルピンクに夏椿の柄の帯も撃沈。
白の博多織の八寸もなんだかしっくりこなくて
そういえばこんな帯があったわ、と帯の棚の下の方から出てきた
縞柄の帯を締めてみました。
鏡を見たら、(そう悪くないかも)と、いったんはこの取り合わせに。
ところが、後ろ姿の画像を見たら
なんだかパッとしませんね。
メリハリがないというか……
着物と帯、お互いを殺しあってる感じです。
前から見て(そう悪くないかも)と思えたのは
で、帯を変えてみることに。
紗の紅型
こっちのほうが組み合わせとしては断然いいですよね?
それにしても、年を重ねるとやはりぼんやりした色目は難しい、とつくづく実感しました。
今日の着物の下の設えは
和装ブラは省いて、あしべ汗取り(あの、ベストのような燈芯が挟み込まれた汗取り肌着です)
あしべ汗取りはしっかり汗は吸ってくれるけど暑かった……
それに、私はやっぱり(というのはずっと以前にあしべ汗取り肌着を着た時にも思ったことでなので)あしべ汗取りのごわつき感というか、嵩の高さがあまり好ましいとは思えないようです。
あしべ汗取りってまぁその機能のせいもあるのでしょうけれど上半身にフィットしないんですよね、それが私はどうも好きになれなくて。
それでもう何年も和装用の肌着を入れている引き出しで眠っていたんですよね。
で、今回、久しぶりに使ってみて、やっぱりちょっと苦手、には変わりはありませんでした。
あしべ汗取りを出すために引き出しを探っていて気が付いたのですけれど
私、絹の着物用スリップを持っていました。
特殊加工された絹糸で作られた足首近くまである絹のスリップです。
洗濯機で洗える絹で、
前は打ち合わせてひもで結ぶようになってます。
こんなの持ってたんだ……とちょっと驚きました。
だって、絹の和装肌着が欲しくて買おうかと色々探していたところだったんです。
で、(やっぱり絹はちょっと高いなぁ)って悩んでいたところなので
なんだか得したような気分になりました。
少し涼しくなったら早速着てみよう!
と、秋を待つ楽しみが一つできました。