春が来たような一日でしたね。
あまりに暖かくて気持ちのいいお天気だったので
なんだか家にいるのがもったいないような気がして
思いついて京都国立博物館へ名品展を見に行ってきました。
https://www.kyohaku.go.jp/jp/theme/index.html
お目当ては
↑これだったんですけど
ほかにもお茶道具や焼き物、仏像や神像、お雛様など
見どころ満載で気が付けば2時間も博物館の中にいました。
羽織ものもいらないほどのお天気だったのですが
帯付き姿はさすがに憚られて、
道中着を着て出かけました。
ピンクの着物にピンクの道中着、どうかなぁと少し迷ったのですが
絽の塵除けや紋紗の道行きはまだ早いような気がして
かといって、手持ちの袷の道行きや道中着は色が重いので
ええい、ままよ!とこの組み合わせで出かけました。
この道中着は元は羽織だったものを仕立て直したものです。
道中着の下は
2月の最初のお稽古に結んで出かけた水仙の染め帯です。
この帯も今日でおしまい。
また来年の1月までは出番はありません。
着物は江戸小紋
万筋文様です。
帯締めは白と桃色が右と左で半々に組まれたもの。
帯締めは柄が組み込まれたものやポイントが作ってあるものなどは
結んだときに体の左側に出るようにするものなのだそうです。
(あくまで個人の好みでいいとも思うのですが)
日本においては昔から左が上位とされているので
帯締めも左に見せたい方を持て来るということなのでしょうか。
京博でこの↓展覧会のチラシがスタンドに挿してありました。
この展覧会、ぜひとも見てみたいのに東京だけの開催で他方への巡回は予定されていないんです。
行ってみたい、どうしよう……
猫たちを夫に任せて一人で行ってこようか、
それでなくても実家の母のことで何度も家をするにしているのに
この上、展覧会に行ってくるから猫たちのこと、よろしくね、というのも
憚られます。
うーーーーん、悩ましい。
京博を出て、京都駅ビルの地下にあるサー・トーマス・リプトンでお茶して帰りました。
リプトンも、博物館も(もっとも特別展をやっているわけではなかったのですが)、
京都駅の伊勢丹も、
駅前のいつもなら列の最後がどこかわからないほど長くなってる系統のバス停も
まるでいつもの景色が嘘のように人がいませんでした。
不謹慎なのは承知で、どこに行ってもゆったり落ち着いていられるのは
ちょっとありがたかったのですが
いまやインバウンドなしでは成り立たなくなっている京都の町に大変なことが起きていることを
実感した一日でした。