朝から晴れ渡って暑いくらいの今日、
かねてより予約していた京都国立博物館で開催中の
『御即位記念 特別展 皇室の名宝』展へ出かけてきました。
最近の展覧会などはどこもコロナ対策であらかじめ日時を指定しての入場券を求めるシステムになっていますけれど
このシステム、コロナのことを気にしなくてよくなっても続けてほしいな、と思ってしまいます。
同じ時間帯に入る入場者数を制限しているので
展示物に人が殺到することもなく、とてもゆっくりじっくり見ることができました。
京博入場ゲートの外にある看板(これって看板?正式名称はなんていうんでしょう?)
入り口のずっと前のあたりで「今は〇〇時の予約者の入場です」という案内板が出ていました。
予約した時間になると係の人が呼び出してくれて
入場ゲート前でまずスマホアプリに入っているQRコードを提示して
そのあと、入場ブースで検温と手の消毒をしてから庭園へ進みます。
特別展の時には必ず設置されている新館の平成知新館の前の看板。
この横を通って、館内へ入ると正面の壁一面に
この絵の中央下に描かれてる人物がちょうど人の実物大ほどの大きさです。
今回の展覧会。
以前に様々な展覧会で見た作品もありましたけれど
展示されている1/3ほどは初めて見るものでした。
どれもこれも素晴らしかったけれど
特に興味をひかれたのは
大正天皇の『黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)』
黄櫨染御袍の実物を見る機会があるなんて思ってもみなかったので
少し時間をかけてじっくりと見てきました。
菊花の散蒔絵で美しく装飾された香箱をはじめとしたお香を楽しむためのお道具一式も
ため息が出るほど素晴らしかったです。
私がお稽古しているお茶の稽古場では毎回様々なお軸を宗匠がかけてくださっていて
そのお軸を拝見しながら書を読む稽古もしてくださるのですが
そのおかげか、以前は全くと言っていいほど読むことができなかった文書や書状も
今回の展示されている古文書を見ていると
いくつか文字を拾うようにして読むことができるようになっていて
自分でも少し驚きました。
そんな中、一番見たかった
以前、又兵衛の『山中常盤物語絵巻』をMOA美術館で公開されている時に
新幹線に乗って見に出かけてことがあったのですが、
今回 小栗判官絵巻をみて、山中常盤物語絵巻を見た時の
何とも言えない感情がよみがえってくるようで
お腹の中が熱くなるような何とも言い知れない、感動、というにも少し違うような
そんな気持ちになりました。
又兵衛独特の人物の表情表現や色使い、
幸いなことに私が小栗判官を見ている間、周りにはあまり人がいなくて
じっくりと時間をかけてみることができてとても幸せでした。
今日、着て出かけた着物
袷の白大島
出かける寸前まで家事をしていたのでバタバタと着替えてそのまま出かけ
帰宅後撮った画像です。
バスやタクシーで座ったりお茶を飲んだりしたので皴がいっぱい入ってます(*_*;
しかも、焦って着付けたので右後ろが大きくゆがんてます。
あわせた帯は正絹の紬地に手描きで17世紀の印度更紗の写し。
一応作家物です(^-^;
帯締めは赤茶と紫の両面使いできる平組
この展覧会、前期・後期で展示替えがあるので
期間中、後期になったらまた出かけてみるつもりです。