本日、所用があり、寺之内通りから小川通りを自転車で走っていましたら
小川通り、そこかしこに着物を着た男性が立って何やらご案内の様子。
着物を召された方が北から南から、小川通りを歩いていらっしゃる。
今日庵さんの前には大きなテントも張り出されていて。
あぁ、そうです。
裏千家・今日庵さんの初釜のニュースを先日テレビでやっていたんでした。
そして今日は10日。
表千家・不審庵さんでも初釜が始まる日です。
この小川通、普段はほとんど人の行き来がないくらい静かな通りなので
自転車で出かけるときに通り抜けるのに便利がいいのですが今日はうっかりしていました。
(今年の秋の初めごろに撮った画像・不審庵さんの門です)
(こちらも同じ日に撮った今日庵さん)
三千家の初釜の日程は毎年同じ日と決まっていて
裏千家さんが一番最初の1月7日から。
表千家さんは1月10日から。
そして私のお稽古させていただいている武者小路千家は1月11日からです。
初釜の日程が一番最初ということもあって毎年1月7日の京都(もしかしたら関西ローカルでも?)ニュースでは必ず取り上げられます。
新年のご挨拶も家元同士がご挨拶に行ったり来たりをされるのですが
それぞれの初釜も互いに家元たちがご招待を受け
初日の一席目に入ることに決まっていて、そのお席には府知事・市長・地元選出の国会議員さん、と並びまで毎年一緒です。
「お茶をお稽古しています」というとほぼ100%の確率で
「裏ですか?表ですか?」と言われます。
けれどもその分、お家元との距離が近い、ということもあって
お茶会や初釜などの機会にお声がけいただけることも多いのは嬉しいことです。
(お家元では柴わんこを飼っていらして御所の中をお家元自ら、また家元の奥様や若宗匠も
散歩されている姿をお見掛けすることもあります。ここだけの話ですが賢かった先代の柴わんこに比べて今の柴わんこは乱暴者らしく、眠い時に誰かにかまわれるとすぐに噛みつくそうで……)
さて、話は変わりますが、
今日、こんなニュースが飛び込んできました。
昨年の6月、行き当たりばったりにうろうろしていて見つけた任天堂の初代本社ビル。
まるでイケてない日でした 行くとこ行くとこ外れてます。 - こと子の日々の暮らし方
それがホテルになってしまうんですって。
記事によると安藤忠雄さんのところの事務所が設計を担当されるそうなので
今のレトロな外観を残して素敵なホテルになるんでしょうけれど、
今、京都の町はホテルの建設ラッシュで、
世界の有名なホテルチェーンはもちろん、
ちょっとした更地が出るとそこにすぐに間口の小さなホテルができます。
本当にホテルだらけ。
市長の定例会見ではホテルが多すぎて客室稼働率が大きく落ち込んでいるのだとか。
それで、これまでホテルを誘致し続けていた政策とは打って変わって
「もう京都にホテルはいりません」宣言をされていました。
以前は「京都に観光に行きたくてもホテルが取れない」
ということが多くあったらしくて、それで官民協力してホテル誘致を頑張っていたようですけれど
観光で食べている町、京都なのに
観光公害のようなことがあちこちで言われるようになって
普段の生活に支障をきたしていることもたくさんあるようです。
頃合い、って難しいものなんですね……