天気予報は午後から雨、でしたけれど
今日は着物を着ていると暑いくらいの良いお天気になりました。
京都と大阪を分ける『天下分け目の』でおなじみの天王山。
その天王山を、京都方面から超えて少しのところに水無瀬(みなせ)というところがあります。
山が近く、名水で有名な水無瀬神宮で今日はお献茶とそれに伴うお茶会があり
社中が濃茶席を担当するので朝から出かけました。
昨日のブログには「朝4時起きで」と書きましたけれど。。。
実は昨日、母のかかっている病院で少し気がかりなことがあり
すっきりしない気持ちで帰宅したせいなのか、
それとも帰りの電車の中で10分ほど眠ってしまったせいなのか、
昨夜は結局一睡もできませんでした。
ベッドに入っても眠れないまま、2時、3時、と時間が過ぎて行き
3時半になってベッドにいるのが辛くなって起き出し、
つられて起きてきたもののまだ眠そうな猫たちが足元にまつわりつく中で
洗濯をし、夫の朝ごはんの作り置きをし、化粧をして髪をまとめ、
6時になるのを待って着物をきました。
襷菱の地紋が織り出された一つ紋付の色無地です。
帯は六通で相良刺繍が入った袋帯。
見えている柄すべてが相良刺繍で刺されています。
画像を大きくしたらぼやけてわかりにくくなってしまいましたけれど(^^;)
相良刺繍は中国三大刺繍の一つ
あとの二つは蘇州刺繍と汕頭刺繍だったと思います。
相良刺繍は布の裏側から糸を通し、表側で玉留めを作って針を裏に通す、
表に出てくるのは玉留めの玉だけ、という刺繍の方法で
この玉結びの点、点、それだけで模様を刺していくという気の遠くなるような作業で作られます。
最近では機械刺しでも作られるようになったそうですけれど
手刺繍には独特の表現の柔らかさ、ふっくらしたあたたかさがあるように思います。
機会のように均一ではないからこその味、とでもいうような。
この帯はいつ頃手に入れたものかわかりませんが
実家の箪笥に入っていたものをもらってきたものです。
着物を着る時の髪、
先日少し思い切ってカットをしてもらってからはあまりボリュームがでず、
こんな感じに仕上げています。
お茶の席にはあまりボリュームが出ず、これくらいのほうがいいかもしれませんが
慣れるまで、短い髪の始末がちょっと厄介です(T_T)
空の雲は秋らしいうろこ雲(イワシ雲?)
こちらの名水は大阪府下で一番に全国名水100選に選ばれたとか。
朝、境内に入ろうとするとご近所の方でしょうか、
大きなポリタンクを持って水を汲みに来られているからが3人ほど並んでいらっ社いました。
昨夜一睡もしないままのお茶会でしたけれど
平日と言う事もあって席入りされるお客様もお座りいただくのにちょうどよいくらいの来席具合で
落ち着いた良いお茶会でした。
私は濃茶のお点前を一度、それにお運びを少しさせて頂きました。
今日は社中の若い方が濃茶点前のお茶会デビューをされることになっていて
その方が朝からすごく緊張されていたので
その後様子を見ていたせいか、私はなんだか妙に落ち着いてお点前することが出来ました。
片付けが終わって電車に乗り、買い物を少しして帰宅したのが午後5時。
その後、居間でうたた寝してしまい……
まさか今夜も眠れない、なんてことになったらどうしましょう(>_<)