京都の町でも上賀茂神社で9月9日に行われる重陽神事で烏相撲の奉納や
菊の花びらを浮かべたお神酒、菊酒の振る舞いが有名です。
その重陽の節句、旧暦で行くと今年は明日、10月7日がその日に当たります。
とはいえ、ひときわ暑さが残る今年、我が家の菊はまだ咲き始めもしていませんけれど。
今日のお稽古ではやっと袷の着物を着てみようと思える気温で
菊の文様が描かれた京紅型の付下げ小紋を着て出かけました。
昭和の時代の古い着物で、これは裄の寸法を直しに出していないので
私の寸法には少し短く、それで中に着ている長襦袢の袖を中ほどで少し摘まんでいます。
そうしないと長襦袢の袖がにょっきり出てきてとてもみっともない(>_<)
この着物はいつか、解きは縫い、洗い仕立て直しに出したいと思っていますので
その時にマイサイズに仕立ててもらうつもりなのですが、
一年に1度、着るか、タイミングによっては着る機会のない着物なので
お手入れがついつい後回しになってしまっているのです。
ところで、今日のお稽古のお干菓子は到来物の『おこし』でした。
子供の頃、祖母が好きで我が家のおやつにはよく、粟おこしが出たのですが
今日、お稽古の際にこの『おこし』の由来を宗匠から教えていただきました。
菅原道真公と関係のあるお菓子だそうで、詳しい説明は↓以下のお菓子屋さんのHPがわかりやすいと思うのでリンクを貼っておきます。
なるほどそういうわけで『おこし』の包装紙には道真公ゆかりの
梅鉢の紋が必ずと言っていいほどついているんですね。
茶道というのは総合芸術、と言われますが
芸術とは言えずともこういう些細なことも知ることが出来るところが
本当に面白く興味深い、といつも思います。
60才を過ぎてもなお、新しいことを知ることが出来る、
楽しく幸せなことです。