30を過ぎた頃から急に白髪が目立つようになり
最初は美容師さんの勧めでヘアマニキュアでごまかしていましたが
やがて黒い髪より白髪のほうが多いんじゃ?と自分でもげんなりするほどに
白髪が増えて、今では3週間に一度のヘアカラーが欠かせなくなりました。
ずっと長いこと、全国展開している美容院に通い、
私の髪を担当してくれていた美容師さんの転勤に伴って
市内の別のお店に通ったりもしていたのですが
やがてその担当さんが他県のお店に配置換えになったのをきっかけに
その美容院グループには行かなくなりました。
その後、あちこちのお店に行ってみては
カラー剤が合わなかったり
(頭皮が沁みたり痒くなったりしました、このパターンが案外多かったです)
お店のスタッフさんやお店の雰囲気そのものになじめなかったり
(こう見えて人見知りで最初は緊張して無口になります)
カットの具合がどうも好みじゃなかったりで
しばらく美容院ジプシーをしていた時期がありました。
やっと、(ここならいいわ)と思える美容院に巡り合って、このところずっと
そのお店に通っていたのですが
ある時、そのお店にスタッフとして入ってきた女性(まだ若い女の子です)の
粗雑さや、気分によって態度が変わる点などが気になりだすようになって
シャンプーしてくれる時の乱暴な手つきやブローする時の態度が
どうにも我慢できなくなって
担当してくれていた店長さんには何も告げずそのお店に行くのを止めました。
本当は直接じゃなくてもクレーム(というまでも行かなくても嫌な気持ちを持たざるを得ないと言う事)を経営者である店長さんに話すなり
お店のHPに書き込むなりしたほうがそのお店のためになったのかもしれませんけれど
そういうスタッフの態度を、いくら忙しく働いている時であっても
目配りし、注意してスタッフを教育するのが経営者としての姿勢だろうと思うのですが
数回(と言う事は数か月、と言う事です)通ってもその女性スタッフの接客姿勢に変わりが見られなかったので黙ってその店から去ったのです。
あら、話がずいぶんと回り道してしまっています。
私、自分で思う以上にそのお店のその女性スタッフの事が嫌だったんだわ、と
これを書いてて改めて認識した次第です(-_-;)
それからまた数軒の美容院へこわごわ行ってみていたのですが
先週の水曜日の事。
少し離れたところの美容院へネットの口コミを頼りに
予約を入れて出かけました。
お店に入って、案内をされ、席に座って手渡された雑誌をなんとなく眺めていると
「いらっしゃいませ」
と声をかけてきた人は
数年前までずっと担当してくれて、結局他県に転勤になった、その美容師さんでした。
びっくりして最初は声も出ず
「お久しぶりです、予約してくださったお名前を見てもしかしたら、と思ってお待ちしてました」とにこやかに話しかけられてようやく、
「お久しぶりです、あぁびっくりした、ほんとにびっくりしました」
と話すことが出来ました。
髪にカラー剤を塗ってもらいながら
二つ離れた県の店に転勤になって家族で行ったけれど
自分の店を持つことになって京都に戻ってきたこと。
美容院の不文律で、以前いたお店の顧客情報は持ち出せない、
当然、担当していたお客さんへも開店の案内を出すことが出来なかったこと、
そんな話をしました。
「もう何年になるかしら? あの頃、子供さんが幼稚園って言ってたよね」
と尋ねると
「あの子が今は美容師になるための専門学校に行ってます」
と、鏡の中の目が笑っています。
いつも初めてのお店に行くときは緊張して肩がこる私ですが
この日はそんなことも全くなく、
これで美容院ジプシーともとうとうさよならだわ、と
安心の中で次回の予約をすることが出来ました。
お会計をした時に貰ったミニサイズのヘアケアセット
(40mlサイズです、一回使ってみたので少し減ってます ^^; )
メゾンマルジェラ のものでした。
シャンプーすると とてもいい香りがしました。