こと子の日々の暮らし方

夫婦と猫3匹との平凡な暮らしを日記代わりに綴っています

平成最期のお茶のお稽古

今日、4月28日は私にとっては平成最期のお茶のお稽古でした。

1週間後のお稽古は年号が変わり、

今の皇太子様が天皇陛下におなりになって

令和の時代になってますね。

 

昭和から平成になった時も経験していますけれど、

あの時は昭和天皇崩御に伴っての年号の変更だったので

世の中は、新しい時代を迎える喜びや浮き立った気持ちよりも、

どことなく悲しみに包まれた、

はしゃいではいけない空気の中でのお代替わりだったように記憶しています。

古い表現でいうと、歌舞音曲を慎む、といったような。

 

けれど、今回のお代替わりは、

生前退位される陛下が最後まで精力的に公務をこなされ、

「長い間ありがとうございました。

どうぞこれからはゆっくりなさって下さい」

 

という感謝の気持ちで、年号が変わるのを迎えることができるように思います。

 

世の中も、10連休、と明るく過ごしている様子がニュースから伝わってきます。

 

 

そんな中、お茶室の中はいつもと変わらぬお稽古風景でした。

 

白鼠色に花丸文の飛び柄の小紋

帯は縮緬に手書きで花しょうぶ

 

帯揚げは同じく白鼠の縮緬

帯締めは紫に白が織り込まれた平組を締めました。

 

 

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この帯を結ぶと、あぁ、五月が来たんやなぁ、と毎年思います。

 

五月は、お茶の世界では炉から風炉に変わる、風炉開きの時。

 

点前もコロリと変わり、

床の花も椿から草花中心に変わります。

 

この時期によく掛かるお軸に、

『薫風自南来』というのがあります。

 

映画『日日是好日』でも、樹木希林さん扮する表千家の先生のお茶室に掛かっていました。

 

お茶は、毎年季節に、その季節のものを、と

同じことを繰り返しているようにも思えますが、

同じ掛物、同じ花を見てもその時の自分の気持ちのあり方で、全く違うように自分の中に飛び込んでくるのが面白味、醍醐味でもあるのだな、と 最近思うようになりました。

 

本日のお菓子は口当たりもひんやりと心地よい葛餅でした。

 

 

帰り道、いつも通る神社のお堀

先週、綺麗に咲き始めていたイチハツに、

今日は紅枝垂れ紅葉がとても綺麗で、

色のコントラストに目を奪われました。

 

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平成も後二日。

 

とうとう私も三つの時代を生きる事になりそうです。

 

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