10月最初のお稽古日でした。
だったのですが、私ったらうっかり、(今日は午後から)とお稽古枠を取っていると思い込んでお昼頃にのんびりしていたら家の電話が鳴りまして。
宗匠から「今日、午前中に名前書いてあるけれどどうされました」とのご連絡をいただき、自分が勘違いの思い込みをしていることが発覚!
一気に汗が吹き出しました。
午後のお稽古は14時から。
急いで髪をまとめて着物を着てタクシーを待つ間にスマホ用のスタンドにiPhoneをセットして撮った画像がこちら↓
今日の当地は30℃。
ちょっと袷を着る気分ではなくて準備していた単衣にしました。
昨夜天気予報で来週半ばまでは30度を超える日が続く、と聞いたので
前夜に準備したのは
ぼかしの小紋、実物より色目が暗く写っています。
実物は着用している画像の色に近いです。
紫や水色、灰色などのぼかし染の小紋 単衣仕立てです。
帯は繻子の地に菊をはじめ秋草が刺繍されています。
この刺繍の帯は締めていくたびに「素敵ね」とほめていただけ、私自身もとても気に入っているものです。
古い昭和の帯ですが、お稽古仲間で呉服関係の方が「今ではこんな凝った帯はなかなか作れません」と言ってくださいました。
画像が上手に取れなくて色が飛んでしまっていますけれど真っ黒の繻子です。
刺繍が施してある表側の繻子地には菊の地紋。
帯の裏側は同じく黒の繻子地ですがこちらは地紋が
橘に唐草
この帯は9月半ばから10月いっぱいに使うことにしています。
ぼってりとしたしぼで着物と帯の組み合わせを優しい雰囲気にしてくれるように思います。
今日は朱の面を表に使ったので結び目にちらりと白が見えています。
準備するときに(どちらにしよう)と並べてみた草履、
結局 若草色を履いて出かけました。
10月 茶室の設えが夏様式からがらりと変わって唐紙のふすまと
畳に毛氈に変わっていました。
お茶室や寄り付き、袴付けなどの建具をそっくり全部変えるのは大変なお手間だと思います。
季節ごとにこんな風に建具替えをしていただけるのもありがたいことです。
10月は中置
秋になって少し火の気が恋しくなってくる時期に、風炉釜をお客様の方に少し近づける心使いです。
夏の間、点前座の右端にあった風炉釜(逆手なら別ですが)が畳の真ん中に来ただけで
自分の正面に柄杓の柄が来るのでお茶碗を温める時やお茶を点てる時に
なんだかぶつけてしまいそうで注意深く手順を積んでいくように自然となってしまいます。
今日は敷瓦に鉄風炉、お釜は車軸釜でのお稽古でした。
車軸釜はその形が面白く、胴が張っているのに口が狭いので
炭がいこって湯がぐらぐらと沸いていると釜を蓋を開けたとたんに
白い湯気が勢いよく立ち上って、その様子を見るのもとても楽しいお釜です。
10月の茶室はどこか侘びた風情の道具を用いて(ニュウが入っていたり欠けたところに金継がされたようなお道具を使ったりします)
お花も残花を集めてきたように大きな籠にたっぷりと活けるので
1年うちでも独特のお稽古ができます。
来週は長板で、その次の週は半板で中置のお稽古を、との宗匠の言葉に
(予習していかなくちゃ)と思ってはいるものの、いざお稽古となったら
きっと予習をしていくことを忘れてしまいそうです。