数日前から我が家の庭に1匹の猫が居ついていました。
茶シロの、どうやら男の子のよう。
日差しのある時間帯は庭の飛び石の上で丸くなってたり、
ベランダの人工芝の上で寝そべったり、
日が落ちて寒くなってくると家の裏手にある、
園芸用品を置いてある倉庫の中の段ボール箱の中で寝ているようでした。
倉庫に置いてある段ボール箱に
猫1匹が出入りできるほどの丸い穴が噛み切られて開けられているので多分そこで防寒しているのだと思いました。
うちの猫たちも気にして、その子を時々窓越しに見ていたのですが、しばらくしても他所へ行く気配がなく、
首輪もしていないので、どこかの猫が迷って来た、というよりは野良ちゃんが我が家を選んで居ついた、という感じでした。
花の水やりに庭に出ると裏手に逃げていくのですが(どうやら水が怖いようでした、もしかしたらどこかで水を掛けられて追い払われたことがあるのかも)、
ホースを使うのをやめるとそばに寄って来てニャーニャーと鳴く、とても人懐っこい子です。
夫と相談して、捕獲して獣医さんに連れていくことに決め、
なんとか捕まえてキャリーに入れることができたのが一昨日のこと。
うちの猫たちが診てもらっている獣医さんに連れて行きました。
事情を話し、
「うちで面倒を見るか、ボランティアさんにお願いして里親さんを探してもらうか、
どうするかはまだ決めかねているけれど、
とりあえず診て下さい」と、
血液検査と、念のためレントゲン、
それに、三種混合ワクチンとノミ・ダニ・フィラリアの予防と駆除のスポット薬、
ついでに爪切りをお願いしました。
我が家の家族にするか、先住猫たちとの相性次第では里親さんを探すか、
いずれにしても、うちでできることはしてやるつもりで連れて行きました。
診察の結果は、おそらく去年の夏生まれくらい、(歯の生え具合や体つき、男の子なのでタマタマの様子などで診断されます)、
そのほか、血液検査の結果も良好、
レントゲンの結果も問題なし、
健康な男の子で未去勢でした。
首輪をつけていた形跡も一見して無いようなので、
迷子の飼い猫、というよりは去勢もしていないし、やはり野良ちゃんのようです。
病院から連れて帰り、
ひとまずケージで保護。
このケージの置いてある部屋を閉め切って我が家の猫たちとは会わせないようにして(それでも匂いや音、気配で猫同士はお互いの存在を察しています)、
保護したこの子が落ち着くのを待ちました。
野良生活をしていたであろう猫、
突然捕まえられてキャリーに押し込められ、
病院に連れていかれてあれこれされて、
きっと不安と緊張でいっぱいのはずです。
水も飲まず、ご飯も食べず、ケージの中で固まっていましたけれど、
シャーっと威嚇することはしないので
案外早く家猫としての生活に慣れることのできるタイプの子のよう。
翌日、様子を見ると無事にトイレをしていました。
ご飯も少し食べているようで一安心。
ケージの扉を開けてやると、辺りの様子を探りながらゆっくり出てきてあちこちの匂いを嗅いで情報収集。
前日に比べるとだいぶ落ち着いてきて、
猫じゃらしで遊んでやると夢中になって走り回ります。
そういう様子を見ていると本当にまだ遊び盛りの子猫期を過ぎたばかりという感じ。
猫は元来とても綺麗好きな動物ですけれど、
外にいた子なので埃や、今の時期、花粉もたくさん付いているはず、
すぐにでもシャンプーしたいところですが、
獣医さんから、
「本人は急な環境の変化で大変なストレス状態だろうし、スポット薬もつけたところなのでシャンプーは2、3日待ってやって下さいね」と言われています。
明日は今日よりも気温が上がるそうなので
猫の様子を見て落ち着いているようならシャンプーに挑戦です。
暴れるだろうなぁ(ー ー;)
4月に去勢手術の予約も入れてきました。
知らなかったのですが、毎年、4月の年度替りに市から去勢や避妊手術の助成金が、各動物病院ごとに10件分出るそうで、
幸いその枠の予約がまだ残っているから、と獣医さんから嬉しい情報を教えてもらいました。
どんな動物でもそうですけれど、
家族の一員として迎えるということはその命を預かるという事。
責任を持ってその生涯を守ってやらなければなりません。
それにはある程度の金銭的な負担も発生します。
今回の動物病院での検査やワクチン、その他、
費用は24,000円、獣医さんから、
野良ちゃん割引3,000円のサービスがあって支払ってきたのは21,000円でした。
去勢手術にもほぼ⬆︎これくらいかかるのですが、京都市の場合、助成金が6,000円出るそうです。
うちの先住猫たちはどちらも12月に手術をしたので助成金の申請制度のことは今回初めて知りました。
4月の年度替りを狙って早くに予約を入れておく人もいるそうです。
ペットの生まれ月によって手術のタイミングがうまく春に合えば助成金の申請を利用することができるのですね。
脱走してきた飼い猫の可能性を考えて、
一応、門扉にこの子の写真と
「迷い猫預かっています」のお知らせを貼りだしました。
さて、どうなることやら。
うちの先住さんたちと仲良くなることができるか、
それとも里親さんを探すことになるのか。
いずれにしても我が家で出来るだけの事はして
後はこの子の持って生まれた運命次第、ということになりそうです。
⬆︎まだしばらくは隔離部屋で過ごします。
うちの猫たちと接触させるのは一月後くらいになりそうかな。