春の季語ですね。
この数日、昼に夜に、家の周りで猫の鳴き声が聞こえます。
以前、少し離れたお宅に一人暮らしの男性のご老人がいらして
(見たことはないのですがご近所の方から聞いた話では)勝手口に置いた洗面器に
猫のカリカリを入れてあって野良の猫が出入りしていた頃には
道や近所の塀の上でくつろぐ猫をよく見かけていました。
そのご老人が家を処分され介護施設に入られてからは近所で野良の猫を見かけることもほとんどなくなって、我が家の近所には野良生活をしている猫はいなくなったのかな、と思っていたのですが
どうやら家を持たない猫たちが数匹、姿を見せることもなく暮らしていたようで
4.5日前から夜になるとあの独特の春の猫の大きな鳴き声が聞こえるようになって
この2日ほどは昼間も鳴く声が聞こえてきます。
いかにも♂らしいだみ声や、今度は♀かな、とかわいい声
猫もそれぞれ鳴き声が違うので数匹が恋の相手を探してうろうろしている様子です。
我が家のニャンズは皆手術をしているので春が来ても恋をしたいと鳴きはしないのですが、
家の周りで恋の相手を求める猫の鳴き声が聞こえると
縄張りを守ろうという意識が働くようで
最後に我が家に仲間入りしたヤマちゃんは表で声がすれば玄関の方へ走ってゆき
勝手口の方で聞こえれば「台所の戸を開けて!」と私に迫ってきます。
(頭が良くて運動神経抜群のタイガーだけは台所の入り口の戸を器用に開けますけれど)
今日も二階で掃除機をかけていると裏の方から鳴き声がしたらしく
換気のために開けていた窓枠に走って行って外を偵察していました。
脱走防止の猫用の強度の網戸と格子が入っています。
偵察活動に余念のないヤマちゃんと葉っぱ。
生後1か月半ほどで我が家にやって来たタイガーと葉っぱに比べると
野良生活を推定9か月していたヤマちゃんは特に外の様子が気になるようで
猫の恋の声がし始めてから少し神経質になっています。
三匹とも毎日のブラッシングタイムが大好きで
順番待ちをしたり横入りをしたりするほどなのに
今日のヤマちゃんはブラッシングをしていても少し気が立っていたようで
爪で引っかかれてしまいました。(ちょっと血が出て痛かった……)
あぁ、でも外で暮らす猫たちの恋の後、6月の後半くらいになると
また家を持てず野良生活をしなくてはならない子猫が生まれてきます。
野良猫や捨て猫の保護活動をしてくださっているボランティアさんが忙しい季節がまたやってきます。