季節が急ぐように駆け抜けていく今年の春。
なんだかすべてにおいて出遅れていることに気が焦っている毎日です。
今日は4月最後のお茶のお稽古日でした。
4月22日、平等院の藤は房の上の方の花が色褪せ始めている、と
平等院のHPに書いてあります。
すでにしっかり出遅れてはいますけれど、今年、藤の帯を締めずにいるのは少し寂しいので、遅きに失した感はぬぐえないものの、大好きな藤の帯を締めて行くことにしました。
藤色の江戸小紋、角通し
この江戸小紋、着る時期によって「すみれ色」と捉えたり
「藤色」としたり、誠勝手な色の名づけをしています。
そして、今日の「迷いつつ強行した」藤の帯。
縮緬の地に藤と杜若が手描きで描かれている九寸名古屋の太鼓柄の帯です。
京都の作家さんにお願いして描いてもらいました。
この季節に咲くアヤメ科の花の見分け方は難しいのですが、
杜若(カキツバタ)は水辺に育ち、花びらの中に剣型の白い部分があります。
まさにこの帯の絵の通り。
帯に柄を描く作家さんってとても細かく実物に忠実に模様を描かれますね。
以前、手持ちの椿の柄の帯を締めていた時に、お稽古仲間の日本画家さんに
「これは椿じゃなくて山茶花ですね」と教えていただいてことがありました。
帯締めは淡い紫と薄灰色が表裏に組まれた平の、紫側を表にして締めてみました。
この帯、いつもの関西巻きで締めると前帯の柄が中心より少しずれて杜若柄が出てきます。
関東巻きで締めると、ちょうどからだの正面に藤の花房が描かれている部分が出て来るのですが、いつもと反対の締め方をするとどうも上手く締められず、結局いつもこの巻き方になってしまうのがちょっと残念(^^;)
この上に、先週も羽織って出かけた紺色の紗の塵除けを着て出かけました。
実はこの春、二つの大きな事柄(二つの大きな事柄とそう大きくはないけれど厄介な案件一つ)が、ほぼ同時進行していて、
先日まではそれにプラスしてもう一つ、お役目の仕事がありました。
ちょっと頭がテンパり気味でしたけれど、季刊でやってくるお役目は片付いたのでちょっとほっとしています。
が、
二つの大きな案件はどちらも5月末から6月初旬を目指して動いているので
どうも気持ちが落ち着きません。
毎日、なにかしら用事があって、気持ちがバタバタしています。
以前から、同時進行で重要案件が重なって動くことはわかっていたけれど
どちらも、時期が来ないと動けない、そんなわけで
これからの1ヶ月~2ヶ月は落ち着きません。
ブログの更新も途切れが途切れがちになると思いますが
お付き合いくださると嬉しいです。