梅雨の晴れ間、五月晴れというのにふさわしい今日のお天気でした。
でしたけれど……
暑かった!
本日、京都は最高気温 28.7度だったそうです。
まだ5月だけれど朝からお天気も良く、気温がぐんぐん上がりそうだったので
単衣の小紋で出かけました。
3週間ぶりのお茶のお稽古。
どんなに待ち遠しかったことか。
着物は紫系のグラデーションのぼかしの入った染め小紋にすぐに決めたので
帯を乗せてみました。
左上 紬の八寸、太鼓柄で膨れ織り花柄部分に淡いぼかしが入っています。
右上 なんだかよくわからない抽象柄の刺繍の太鼓柄の八寸の塩瀬
左下 博多献上のような柄の九寸名古屋
右下 しっかりした打ち込みの全通八寸、ただし帯鳴りします。
で、選んだのは左上の紬の八寸名古屋。
帯揚げは 辛子・薄桃・金茶から左の金茶色にしました。
着物は 単衣 ぼかし染め小紋
大好きな色目のグラデーションが染められていて気に入っています。
帯は八寸名古屋 紬の糸で太鼓柄の部分は膨れ織り、その上に極々淡い紫やピンクのぼかし染がされています。
帯締めは平でエメラルドグリーンに白が組まれたもの。
この帯締めもお気に入りの一本です。
お稽古のお仲間にまだ20代前半の若い男性がいらっしゃるのですが
その方、京の花街のお生まれで着物のことにもすごく詳しくて
今日、水屋で一緒になった時に
「着物千両 帯万両」帯は着物よりも格上の物を、というお話になりました。
20才を少し過ぎたばかりの青年の口から「着物千両 帯万両」なんて言葉が出て来るのにはびっくり。
今日のお稽古でもう一つびっくりだったのは
4才の男の子がお母様と来られていたのですが、
その男の子、お稽古中、小さなお膝でかわいらしく正座をしてじっと皆さんのお稽古を見学し、お菓子を食べて小さな手でお茶碗を持ってお抹茶を美味しそうに服していました。
連座した一同、「えらいねぇ、黙ってじっと座っていられるなんて」と感心していたのですが、その子のお母様は京都にある狂言の宗家の娘さんで、
尋ねてみるとその4才の男の子もすでに狂言のお稽古をされているとのこと。
なるほど、普段からの生活でしっかりと躾されているんだわ、と思いました。
伝統的な芸能に携わる家の人たちってこんな風に小さい時から自然にその道に溶け込んでいって伝統を受け継いでいくんでしょうね。
今日のお稽古では若い男性お二人(お一人は4才ですけれど・笑)とご一緒して
そんなことを考えました。