コロナウィルス感染予防のために最近は食材の買い物や
病院通い以外では外出を控えていたのですが
早いところでは桜が散り始めている、というニュースを見て
散歩がてら桜の花を見に出かけてきました。
京都市内のいくつかある桜の名所の中の一つ、
平野神社まで往復で約8km。
神社の境内、例年の桜の季節には露店が並び
桜の花の下で宴を楽しむ人でいっぱいなのですが
神社の入り口には
「シートを敷いてのお花見は禁止、通り抜けてください」
と、注意書きがありました。
中に入るとまさに満開。
枝垂れ桜は昨日の雨と今日の風でもうほとんど散ってしまっていました。
こんなにも満開に咲いているのに写真を撮るのにも苦労しないほどの人の数で
外国や国内からの旅行客はいらっしゃらないようでした。
神社の中には『御車返しの桜』↓も今や盛りと咲いていました。
御車返しの桜は京都御所の中、近衛亭跡にある木が有名です。
その昔、後水尾天皇が御車に乗ってそのそばを通りかかった際に
桜の花のあまりの美しさに、御車を引き返させてご覧になったことから
その名が付いたという逸話を持った桜です。
↓こちらは平野神社からの帰り道に立ち寄った某お寺の桜。
あまり目立たない場所にひっそりとあるお寺なので
いつ行っても人を見かけることはほとんどありません。
今日も、ほんの数人がちらほら。
私が秘かに『私の枝垂れ桜』と呼んでいる内緒の桜です(^^)
この桜だけは毎年必ず見に出かけています。
今年も会えてよかった。
コロナ感染予防のために外出を控えることが求められている中、
不謹慎か、と出かける寸前まで迷ったのですが
マスクをつけて速足で、神社とお寺の境内を通り抜けてのお花見でした。
世の中がどんなふうになろうとも何百年も同じように咲いて
散ってゆく桜。
歴史の中の様々な出来事を見てきた桜の花は今年の春をどんなふうに思っているのでしょう。