こと子の日々の暮らし方

夫婦と猫3匹との平凡な暮らしを日記代わりに綴っています

今日のお稽古、掛物は追儺でした

2月

節分を翌日に控えた2日から

新年、立春の4日までの三日間、

京都の吉田神社では追儺式を含む様々な神事が行われます。

毎年、大変な人出で関西ローカルのニュースでもその模様が必ず紹介されるのですが、

本来、追儺式は夜に行われるものなので

見物にはかなりの防寒をしていかなければなりません。

 

この節分の行事、

神社仏閣の両方で行われます。

神社に於いては神事として、

仏閣に於いては仏事として。

 

明治時代に神仏分離令が出され、

それまでは寺社で行われていた節分の行事を、分離令以降は神社と仏閣の両方で引き続き行ってきたことから、同じ追儺と言う行事がどちらにも残ってきた、ということなのでしょうね。

 

本来、日本の信仰というものはおおらかで

全てくまなく受け入れ、八百万、全てのものに神が宿る、というものだったと思われますが、

明治時代に国の宗教を神道と定めたことによってそれまで神仏習合としての信仰があったものが一時的に大きく形を変えてしまい、廃仏毀釈と言う名のもとに貴重な仏教美術が数多く失われてしまったのは本当に残念なことでした。

 

さて、

2月2日、

稽古場の茶室には、歌とこの追儺の様子を描いた掛物がかけられ、

主菓子として出されたのはたっぷりとした福豆でした。

 

台子に皆具で唐物の点前を稽古したのですが

忘れてしまっている事だらけで変な汗をかいてしまいました(-_-;)

 

 

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深い緑の江戸小紋山茶花の帯を締めて行きました。

着物は伊勢型紙の人間国宝、中村勇二郎のもので、この正月に実家に帰った際に持って帰ってきた、昔、母が着ていたものです。

帯は唐織で山茶花が織り込まれたもので

これは祖母が今の私くらいの年に好んでよく締めていたのを覚えています。

帯も着物も昭和40年頃の、着物産業が一番盛んな頃のものだろうと思います。

 

天気予報では明日は雨。

実家のある街でも有名な節分の行事があり、

京都でもあちこちで節分の豆まきが予定されているのに、なんとも心配なことです。

 

 

 

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