6月に入ってお茶のお稽古も再開されました。
とは言いつつも、遠方からのお社中さんは「念には念を入れて」京都へお稽古で出かけることをまだ自粛されています。
そんなわけでいつもよりはずっと少ない人数でのお稽古再開。
先週金曜日、5日には月に一度の特別稽古。
けれど、取り立てて何か格別なことを研究する、ということもなく
唐物や濃茶の長板点前を、それぞれに一服点てで、
点前をしたものが自服する、というスタイルでした。
久しぶりの上生菓子と挽きたての濃茶のおいしさに思わず
「おいしい……」と口をついて言葉が出てしまいました。
この日のお菓子
銘 紫陽花
まったりと上品な甘さでした。
なか1日明けて、日曜日(7日)には常のお稽古。
この日、お稽古中に話題に上った『アマビエ』
新型コロナウィルスの流行とともに有名になった妖怪です。
様々なお菓子屋さんでこのアマビエを模したお菓子が作られたようですけれど、
上に載せた、お稽古用の和菓子を作ってくださっているお店でも
こんなアマビエの生菓子を作って販売されているようです。
どちらもお店のInstagramから画像をお借りしました。
こんな風にかわいくデザインされたアマビエさんなら楽しいですけれど
実際、Wikipediaで紹介されている瓦版に載っている姿をした妖怪を見たら
声も出ず足も竦んでしまいそうですよね。
今年は各地で夏祭りの中止が決まっています。
京都の夏の風物詩、祇園祭も神事以外の行事は中止になりました。
山鉾たてが見られないのは残念ですけれども
祇園祭は本来、災厄退散のための神事ですから
きっと神様にお仕えになっている方々の祈りが通じて
世の中も落ち着いてくるだろうと期待しをしています。
祇園祭の粽もクラウドファンディングでの返礼品としての授与を計画されているとか。
各鉾町、山町でどういう方法を取るかはまだ正式には決まっていないようですけれど
時代ですねぇ。
まさか祇園祭の厄除け粽がネットで販売されたり(授与、ですよあくまで)
クラウドファンディングの返礼品になるときが来ようとは
思ってもみませんでした。
粽を生産している農家さんや、各山鉾町の収入を考えると
売らないわけには(授与しないわけには)行かないという問題がその裏にはあるんだそうです。
さて、我が家は今年、どういう風に厄除け粽を手に入れることになるんでしょうか。