お稽古している茶道流派の、今日は家元初釜でした。
常のお稽古場の初釜とは違った、少しの緊張感と
お家元独特の華やぎのあるお席
家元水屋の先生が点ててくださる薄茶席は
お干菓子にたっぷりのお薄
広間の茶室でにぎやかに設えやお道具の説明を伺いながら
連座した皆様と楽しく会話も弾みます。
続いて濃茶席へ。
こちらは家元自ら濃茶を点ててくださり
たっぷりとした大きな茶碗で皆が三口半ずつ頂きまわします。
お茶の頂き方で、よく言われる三口半、というのは
この一碗の濃茶を数名で飲み分けていただく際の分量の事で
普段頂く機会の多い薄茶(甘味処などで言うところのお抹茶)は
何口で頂かないといけない、等の堅苦しい決まりごとはありません。
濃茶を頂く小間では
お点前が家元、と言う事や、
お道具も利休さんが持っていたもの等も実際に使われるのでやはり独特の緊張感があります。
上等の主菓子と、まったりと美味しいお茶をいただいて
続いては点心席
きれいに盛り付けられた点心はとても繊細な味。
お雑煮のお餅の中にはカラスミが入っていていいアクセントになっていました。
ご飯ものはお赤飯。
家元夫人はじめ、水屋の先生方がお酒もついでまわってくださいます。
私は全くの下戸なので、形だけ頂戴し、こっそり懐紙に吸わせました(^-^;
この餅花は飛騨高山の物だそうです。(到来物、とご説明がありました)
京都は餅花は柳に付けますがこちらは自然の木の切り株から出た枝に
四角く固めたお餅を挿して作っていくそうです。
同じお正月の縁起飾りでも地域によっていろいろと違いがありますが
最初はどこで始まって、どんなふうに伝わっていったのか、
そういうことに思いをはせるのも面白く感じます。
さて、これで、明日からは本当に平常運転に戻らなくちゃ。