林真理子さんと言えば一時期、着物沼(こういう表現っていつごろから出てきたんでしょう?)にハマりにハマっていらしたことは以前に著書で読んでいました。
同じく、群ようこさんもその著書で着物沼にハマっていたしたことが有名ですね。
他にも著名な方が着物の世界にずぶずぶとハマっていらっしゃるご様子は
著書を読ませていただいている分にはとても興味深く面白いのですが
お買い物されている呉服屋さんが垂涎のお店ばかりで
我に返ると現実味のない「夢物語」です。
雑誌クロワッサンに連載されている「着物の時間」を集めた特別編集で紹介されている方々のお着物姿を見るのも楽しいのですがやはり皆さま立派なお着物ばかり。
若い頃から着物が好きでした。
母方の祖母は年中、起きてる時も寝てる時も和装の人だったので(いつか自分も祖母のような暮らしがしたい)と無意識に思っていたんでしょうね、仕事をやめ生活スタイルに一区切りついた時にお茶のお稽古を再開するなら着物で、と思いました。
ですが、もちろん雑誌に紹介されている方々がお召しのような着物を持っているはずもなく、祖母や祖母が準備した母(母は式と名の付く場面以外では着物を着ない人です)の着物を裄を直して着たり、実家で誂えてもらった着物を着たりしてお稽古を続けるうちに自分で一枚一枚買い足してきて、現在、和箪笥2竿ほどの枚数を超えないようにキープしている状態です。
一時期、着物関係の本を片っ端から買い漁り、何か読んでいない本がないかしら、と本屋さんやネットで探し回る、という状態だったころがありまして、
それで言うなら私は「着物関連本沼」にハマっていたようです。
コロナでステイホームが始まって、夫のお尻を叩いて彼の持ち物を処分してもらった時に、不公平のないように、と私も持ち物を処分したのですが、大量に集めた着物関連の本はその時きっぱりすべて手放しました。(捨てたわけじゃなく、ネットのフリマサイトで必要としてくださる方の元へと送り出しました)
久しぶりに購入した着物関連の本
と、言ってもこれは小説です。
表紙の装丁がきれいです。
11篇のお話が入っているのですがそれぞれのお話の始まるページに
友禅や絞り、紬などの着物の画像が掲載されて、ページの下のところには
帯留めの画像(多分帯留めだと思うのですが違っていたらゴメンナサイ)が入れられています。
小説の内容が興味深いのはもちろんですけれど、所々にちりばめられた帯留めなどを眺めながら読むのも楽しく一気に読めました。