ついこの間まで 暑い、暑い と言って冷房に設定していたエアコン。
この数日の夜間の冷え込みに、寒いのが苦手な我が家の夫殿が暖房に切り替えました。
猫たちも家の中で(今のところ)唯一、暖気が入ったリビングのそれぞれのベッドで
眠っています。
我が家は京都市内でも比較的北に住まいしているので
街中(下京や中京)に比べると花が遅いのですが
その代わり、紅葉は早いです(当たり前のことですけれど、ね)
庭先のシュウメイギク
八重の紅色も中庭にあるのですがやはりシュウメイギクは一重の白がすっきりして美しいと思います。
この数日で一気に咲き進んだ金木犀
今年は夏の猛暑でいつもの年より開花が遅かったようで
ご近所の金木犀も同じように一斉に香り始めています。
近くの街路樹の紅葉
木は上の方から赤くなってゆくのが街路樹を見ているとよくわかります。
お茶のお稽古をしているとお茶入れやお茶杓の銘を訊ねる問答をする場面がありますけれど
この季節 『峰のもみじ』という御銘を使うことがよくあります。
拾遺集に
『小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば
今ひとたびの みゆき待たなむ』
という藤原忠平の歌があります。
峰のもみじ
峰、とあえて詠っているのは紅葉は山頂から始まっていくから、
と勝手に解釈しているのですが
この季節、お茶の世界では便利に使わせていただける言葉の一つです。
余談ながら、私がこの時期、問答のシーンでよく使う銘は
ただその時組まれているお道具に、例えば月とススキが描かれたお茶碗や蓋置などが出ているとお道具と重なる野分、や、武蔵野、などは使えないので
ちょっと考えなければならず、一瞬言い淀んでしまって宗匠から笑われたりします。
御所柿ならぬ、我が家の裏から見える柿ですが。
赤く色づいても、猿も(時折裏の窓から猿を見かけることがあります・汗)
烏も取っていかないところを見ると渋柿なんでしょうね。
今年は京都の紅葉も例年より早い気配がします。